学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0704

理由で解く 解剖学

Q0704 感覚器系

出典:鍼灸 第16回(2008) 問題30
問題
視覚器について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 角膜上皮は重層扁平上皮である。
2 瞳孔括約筋は横紋筋である。
3 涙腺は眼球の外側上方にある。
4 硝子体は水晶体と網膜との間にある。
解答
正解2(瞳孔括約筋は横紋筋である。)
解説
✗ 1.
角膜上皮は重層扁平上皮である。
✗ 正しい。 角膜上皮は結膜上皮から続く重層扁平上皮でおおわれ、角膜の表層を保護している。教科書記載通り正しい記述である。
✓ 2. 誤り
瞳孔括約筋は横紋筋である。
瞳孔括約筋は虹彩内を輪走する平滑筋で、副交感神経(動眼神経)の支配を受ける。横紋筋ではないためこの記述は誤りで、「誤っている記述はどれか」の答えとなる。外眼筋(直筋・斜筋・上眼瞼挙筋)が横紋筋、瞳孔括約筋・瞳孔散大筋・毛様体筋は平滑筋である点を区別する必要がある。
✗ 3.
涙腺は眼球の外側上方にある。
✗ 正しい。 涙腺は眼窩の上外側にある小指頭大の漿液腺で、眼球上方・外側に位置する。教科書記載通り正しい記述である。
✗ 4.
硝子体は水晶体と網膜との間にある。
✗ 正しい。 硝子体は水晶体と網膜の間を満たす無色透明なゼリー状物質で、眼球の後3/5を占め眼球形態を保つ。位置関係は正しい記述である。
ポイント
  • 瞳孔括約筋は平滑筋で、副交感神経(動眼神経)支配である。横紋筋ではない。
  • 覚え方のコツ: 「眼の横紋筋=外眼筋+上眼瞼挙筋」「眼の平滑筋=虹彩の2筋+毛様体筋」と2群で覚える。
  • 関連知識: 外眼筋は体性運動で随意運動が可能、虹彩・毛様体筋は自律神経支配で不随意。ミュラー筋(上眼瞼の交感神経支配平滑筋)も例外として知っておく。
  • よくある間違い: 「括約筋」という語から横紋筋(肛門外括約筋など)を連想しがち。眼内の括約筋は平滑筋である。
  • 臨床応用: ホルネル症候群では交感神経障害により眼瞼下垂(ミュラー筋麻痺)・縮瞳(瞳孔散大筋麻痺)・無汗をきたす。動眼神経麻痺では散瞳・対光反射消失。
比較表
眼部の筋 筋種 神経支配
瞳孔括約筋 平滑筋 副交感(動眼神経)
瞳孔散大筋 平滑筋 交感神経
毛様体筋 平滑筋 副交感(動眼神経)
外眼筋6種 骨格筋(横紋筋) 動眼・滑車・外転神経
上眼瞼挙筋 骨格筋(横紋筋) 動眼神経
解説画像
鍼灸 第16回(2008) 問題30|視覚器について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第16回(2008) 問題30|視覚器について誤っている記述はどれか。
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