学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0700

理由で解く 解剖学

Q0700 感覚器系

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題33
問題
眼球について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 黄斑は結膜の一部である。
2 視神経乳頭は中心窩の内側寄りにある。
3 毛様体小帯は水晶体の周囲に付く。
4 脈絡膜にはメラノサイトが多い。
解答
正解1(黄斑は結膜の一部である。)
解説
✓ 1. 誤り
黄斑は結膜の一部である。
黄斑は結膜ではなく、網膜後方部にある直径約2mmの黄色の丸い部位で、その中央のくぼみが中心窩である。結膜は眼瞼内面と眼球前面をおおう粘膜で別構造であり、黄斑とはまったく異なる部位である。したがって本選択肢は誤った記述で、「誤っているのはどれか」の答えとなる。
✗ 2.
視神経乳頭は中心窩の内側寄りにある。
✗ 正しい。 視神経乳頭(円板)は黄斑・中心窩の約4mm内側(鼻側)にあり、視神経が眼球から出る部位で視細胞を持たない盲点である。位置関係は正しい記述である。
✗ 3.
毛様体小帯は水晶体の周囲に付く。
✗ 正しい。 毛様体小帯(チン小帯)は毛様体から放射状に伸び水晶体の赤道部周囲に付着する細線維で、水晶体を定位置に懸垂している。毛様体筋の収縮・弛緩と連動して水晶体の厚みを変え近見調節を行う。正しい記述である。
✗ 4.
脈絡膜にはメラノサイトが多い。
✗ 正しい。 脈絡膜はメラニン色素細胞と血管に富む暗褐色の薄膜で、眼球内部を暗室化し光の乱反射を防ぐ。メラノサイトが豊富という記述は正しく、これが脈絡膜の色の由来にもなっている。
ポイント
  • 黄斑は網膜の一部(中心視野を担う)で、結膜とはまったく別の組織である。
  • 覚え方のコツ: 「黄=網、結=粘膜」で対比。結膜は眼瞼内面+眼球前面をおおう粘膜。
  • 関連知識: 網膜の重要な目印は「黄斑=中心窩(焦点)」「視神経乳頭=盲点(内側4mm)」の2点。
  • よくある間違い: 「斑」の字から皮膚や結膜を連想しがち。黄斑は錐体密集の網膜中心部と機能で記憶。
  • 臨床応用: 加齢黄斑変性では中心視力が障害され、視野中心に歪み(変視症)や暗点を自覚する。結膜は結膜炎など感染症の主舞台で別疾患領域。
比較表
構造 所在 機能
黄斑(中心窩) 網膜後方の中心 最高視力・色覚
視神経乳頭 黄斑の内側約4mm 視神経出口(盲点)
結膜 眼瞼内面+眼球前面 眼表面の粘膜保護
脈絡膜 網膜の外側 栄養供給・光乱反射防止
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題33|眼球について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題33|眼球について誤っている記述はどれか。
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