学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0701

理由で解く 解剖学

Q0701 感覚器系

出典:あマ指 第13回(2005) 問題37
問題
眼房水が吸収される部位はどれか。
選択肢
1 虹 彩
2 毛様体
3 黄 斑
4 強膜静脈洞
解答
正解4(強膜静脈洞)
解説
✗ 1. 誤り
虹 彩
虹彩は瞳孔を中心に持つ血管膜前端の膜で、光量調節を担う。眼房水は瞳孔を通過するものの、虹彩が眼房水を吸収する場ではない。
✗ 2. 誤り
毛様体
毛様体は眼房水を「産生」する部位であり、その内面の毛様体上皮から血液成分が分泌される。吸収ではなく産生に関わる構造で、役割が逆である。
✗ 3. 誤り
黄 斑
黄斑は網膜後部の中心視野を担う視細胞集中部位で、眼房水循環には関与しない。混同しやすい語句だが、房水の出口ではない。
✓ 4. 正しい
強膜静脈洞
強膜静脈洞(シュレム管)は角膜と強膜の境界部(隅角)にある環状の静脈洞で、前眼房から線維柱帯を経て流入した眼房水を集め、眼静脈へと吸収する眼房水の出口である。毛様体での産生と合わせて眼圧を一定に保つ循環の要をなし、ここでの流出抵抗が高まると原発開放隅角緑内障、隅角自体が閉じると閉塞隅角緑内障を発症する。
ポイント
  • 眼房水は毛様体で産生され、強膜静脈洞(シュレム管)から吸収される。
  • 覚え方のコツ: 「入り口=毛様体、出口=シュレム管」で産生と吸収をペアで記憶。
  • 関連知識: シュレム管は角膜と強膜の境界(隅角)にあり、線維柱帯を経て眼房水を受け取り眼静脈へ送る。
  • よくある間違い: 毛様体(産生)と混同する誤答が多い。毛様体=作る、シュレム管=流す、と方向で記憶。
  • 臨床応用: 原発開放隅角緑内障では線維柱帯の流出抵抗が上昇し、閉塞隅角緑内障では隅角自体が閉じて房水流出が遮断される。
比較表
房水循環ステップ 構造 役割
産生 毛様体上皮 血液から房水を分泌
移動 後眼房→瞳孔→前眼房 角膜・水晶体を栄養
流出 隅角→線維柱帯→シュレム管 眼静脈へ排出
調節 産生量と流出抵抗 眼圧を約10〜20mmHgに維持
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題37|眼房水が吸収される部位はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題37|眼房水が吸収される部位はどれか。
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