学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0696

理由で解く 解剖学

Q0696 感覚器系

出典:あマ指 第8回(2000) 問題24
問題
鼻涙管が開口する鼻道はどれか。
選択肢
1 上鼻道
2 中鼻道
3 下鼻道
4 総鼻道
解答
正解3(下鼻道)
解説
✗ 1. 誤り
上鼻道
上鼻道は上鼻甲介の下方にあり、後篩骨洞や蝶形骨洞(蝶篩陥凹経由)が開口する部位で、鼻涙管の開口場所ではない。
✗ 2. 誤り
中鼻道
中鼻道は中鼻甲介の下方で、前頭洞・上顎洞・前および中篩骨洞が開口する部位である。副鼻腔の開口が集中する場所だが、鼻涙管は含まれない。
✓ 3. 正しい
下鼻道
涙腺で分泌された涙は眼球前面を潤したのち、内眼角(目がしら)の上下涙点→涙小管→涙嚢に集まり、涙嚢下端に続く鼻涙管を経て下鼻道に開口する。下鼻道は下鼻甲介の下方にあり、副鼻腔ではなく唯一「眼・鼻連絡路」の出口を備えた鼻道である。これにより涙は絶えず少量ずつ鼻腔に流れ込んでおり、泣いたときに鼻水が出るのもこの経路による。
✗ 4. 誤り
総鼻道
総鼻道は鼻中隔と各鼻甲介の間の中央部の空間を指す共通通路で、特定の副鼻腔や鼻涙管の開口部ではない。
ポイント
  • 鼻涙管は下鼻道に開口し、涙を眼から鼻腔へ導く唯一の経路である。
  • 覚え方のコツ: 「涙は下へ」=下鼻道、で位置と方向を同時記憶。
  • 関連知識: 涙の流路は「涙腺→上結膜円蓋→眼球前面→涙点(上下)→涙小管→涙嚢→鼻涙管→下鼻道」と順に追う。
  • よくある間違い: 副鼻腔の開口部(中鼻道に集中)に鼻涙管を入れてしまう混同が頻発。鼻涙管は下鼻道のみ。
  • 臨床応用: 鼻涙管閉塞症は流涙・涙嚢炎の原因となり、ブジーや涙嚢鼻腔吻合術で治療される。新生児では鼻涙管の先端部(Hasner弁)が未開通なことがある。
比較表
鼻道 開口する構造
上鼻道 後篩骨洞、蝶形骨洞(蝶篩陥凹)
中鼻道 前頭洞、上顎洞、前・中篩骨洞
下鼻道 鼻涙管
総鼻道 鼻中隔と鼻甲介の間の共通通路(特定開口なし)
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題24|鼻涙管が開口する鼻道はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題24|鼻涙管が開口する鼻道はどれか。
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