学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ J. 脊髄神経 / Q0677

理由で解く 解剖学

Q0677 神経系

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題21
問題
仙骨神経叢に由来するのはどれか。
選択肢
1 陰部神経
2 閉鎖神経
3 腸骨鼠径神経
4 陰部大腿神経
解答
正解1(陰部神経)
解説
✓ 1. 正しい
陰部神経
陰部神経(S2〜S4)は仙骨神経叢(狭義では陰部神経叢として区別)から起始し、梨状筋下孔を通って骨盤を出た後、小坐骨孔から会陰部に入る。外尿道括約筋・外肛門括約筋・会陰筋・陰茎(陰核)海綿体・外陰部の皮膚を支配し、排尿・排便・会陰感覚の要となる体性神経。
✗ 2. 誤り
閉鎖神経
閉鎖神経(L2〜L4)は腰神経叢の枝で、大腰筋内側縁から出て閉鎖管を通過し、大腿内転筋群と大腿内側の皮膚を支配する。由来が腰神経叢であり仙骨神経叢ではない。
✗ 3. 誤り
腸骨鼠径神経
腸骨鼠径神経(L1)は腰神経叢の上端から起始し、腰方形筋前面から外下方へ走り、鼠径管を通って陰嚢(大陰唇)と鼠径部皮膚の感覚を支配する。腰神経叢由来で仙骨神経叢ではない。
✗ 4. 誤り
陰部大腿神経
陰部大腿神経(L1〜L2)は腰神経叢由来で、大腰筋を貫いて下行、陰部枝と大腿枝に分かれる。陰部枝は鼠径管を通って陰嚢(大陰唇)、大腿枝は血管裂孔外側を通って大腿三角の皮膚を支配する。名前が似ているが「陰部神経」(仙骨)と「陰部大腿神経」(腰)は別系統。
ポイント
  • 陰部神経(S2〜S4)は仙骨神経叢由来で、会陰部の括約筋・外陰皮膚を支配する体性神経であり、同じS2〜S4から出る骨盤内臓神経(副交感)と対を成す。
  • 覚え方のコツ: 「陰部神経=仙骨神経叢/陰部大腿神経=腰神経叢」と紛らわしい2神経を対で暗記。
  • 関連知識: 陰部神経は梨状筋下孔から出たのち、坐骨棘を越えて小坐骨孔に折り返して会陰部に入る「U字の走行」が特徴。経会陰的な陰部神経ブロックはこの坐骨棘を指標とする。
  • よくある間違い: 閉鎖神経・陰部大腿神経・腸骨鼠径神経を仙骨神経叢と誤認する。これらはすべて腰神経叢の枝。
  • 臨床応用: 分娩時の陰部神経ブロックは坐骨棘内側を指標にし、会陰部の無痛分娩を可能にする。慢性便秘・尿失禁・陰部神経痛(pudendal neuralgia)との関連も深い。
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題21|仙骨神経叢に由来するのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題21|仙骨神経叢に由来するのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手