学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ J. 脊髄神経 / Q0675

理由で解く 解剖学

Q0675 神経系

出典:あマ指 第33回(2025) 問題21
問題
頸神経について正しいのはどれか。
選択肢
1 頸神経ワナから皮枝が出る。
2 頸神経の後枝から横隔神経が起始する。
3 大後頭神経は後頭部の皮膚に分布する。
4 第1~第8頸神経の前枝は頸神経叢を形成する。
解答
正解3(大後頭神経は後頭部の皮膚に分布する。)
解説
✗ 1. 誤り
頸神経ワナから皮枝が出る。
頸神経ワナ(C1〜C3)は舌骨下筋群(胸骨舌骨筋・肩甲舌骨筋・胸骨甲状筋・甲状舌骨筋の一部)を支配する純粋な運動神経のループであり、皮枝は出ない。頸神経叢の皮枝は「小後頭・大耳介・頸横・鎖骨上」の4本。
✗ 2. 誤り
頸神経の後枝から横隔神経が起始する。
横隔神経は頸神経C3〜C5の「前枝」から起始する(主にC4が主体)。前斜角筋前面を下行し、胸腔を経て横隔膜を運動支配する。後枝は背中の固有背筋と皮膚を分節的に支配する枝で、横隔神経とは別系統。
✓ 3. 正しい
大後頭神経は後頭部の皮膚に分布する。
大後頭神経は第2頸神経(C2)の後枝内側枝が発達したもので、頭半棘筋・僧帽筋を貫いて後頭部の皮膚感覚(頭頂付近まで)を広く支配する。後頭下動脈と並んで走行し、臨床では後頭神経痛の主因となる。教科書でも「頭部の発達によって後頭部にひきずられ特に発達」と明記される代表的発達枝。
✗ 4. 誤り
第1~第8頸神経の前枝は頸神経叢を形成する。
頸神経叢はC1〜C4の前枝で構成される。C5〜C8の前枝はT1とともに腕神経叢を形成するため、同じ頸神経でも頸神経叢と腕神経叢に役割が分かれる。全8対が頸神経叢を作るわけではない。
ポイント
  • C1〜C4前枝=頸神経叢、C5〜T1前枝=腕神経叢、後枝の代表=大後頭神経(C2)と3分割して把握する。
  • 覚え方のコツ: 「頸神経叢は1〜4、腕神経叢は5〜T1」と番号で記憶。横隔神経は頸神経叢の筋枝でC3〜C5。
  • 関連知識: C1後枝=後頭下神経(後頭下筋群を運動支配)、C2後枝=大後頭神経(後頭部の皮膚感覚)と前後・運動感覚で使い分け。
  • よくある間違い: 横隔神経を後枝由来、C1〜C8すべてが頸神経叢を形成と誤解する。番号範囲を正確に記憶する。
  • 臨床応用: 頸椎症による神経根症では、罹患高位により肩〜上肢のどの皮膚分節と筋に症状が出るかをC5〜T1のマイオトーム・デルマトームで診断する。
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題21|頸神経について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題21|頸神経について正しいのはどれか。
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