学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ J. 脊髄神経 / Q0669

理由で解く 解剖学

Q0669 神経系

出典:鍼灸 第26回(2018) 問題24
問題
腕神経叢の後神経束から分枝するのはどれか。
選択肢
1 腋窩神経
2 筋皮神経
3 長胸神経
4 内側上腕皮神経
解答
正解1(腋窩神経)
解説
✓ 1. 正しい
腋窩神経
腋窩神経(C5〜C6)は腕神経叢後神経束から分枝し、後上腕回旋動脈とともに四辺形孔(内側腋窩隙)を通過して三角筋と小円筋を支配する。皮枝は上外側上腕皮神経として肩外側の皮膚感覚を担う。後神経束由来の5枝(上肩甲下・胸背・下肩甲下・腋窩・橈骨)の代表格として頻出。
✗ 2. 誤り
筋皮神経
筋皮神経は外側神経束(C5〜C7)から起始し、烏口腕筋を貫いて上腕屈筋群(烏口腕筋・上腕二頭筋・上腕筋)を支配する。終枝は外側前腕皮神経となり前腕外側皮膚を支配。後神経束ではなく外側神経束由来である。
✗ 3. 誤り
長胸神経
長胸神経はC5〜C7前枝の「根」から直接起始し、前鋸筋を支配する純粋運動神経である。神経束(外側・内側・後)のいずれからも分かれない「根由来の直接枝」で、損傷により翼状肩甲を呈する。
✗ 4. 誤り
内側上腕皮神経
内側上腕皮神経はT1由来で、腕神経叢内側神経束から分かれる皮神経である。上腕内側の皮膚感覚を担い、胸部の肋間上腕神経とも交通する。後神経束からは出ない。
ポイント
  • 後神経束からは肩甲下神経(上・下)・胸背神経・腋窩神経・橈骨神経の5枝が出る。
  • 覚え方のコツ: 「肩・背・肩・腋・橈」で5枝を順に覚え、機能は「肩関節内旋→広背筋→肩関節内旋→三角筋・小円筋→上腕伸展・前腕伸展」と連動させる。
  • 関連知識: 腋窩神経は後神経束から分かれ四辺形孔を通過、橈骨神経は同じ後神経束から三辺形孔(外側腋窩隙)を通過する。同一束から出るが走行路は異なる。
  • よくある間違い: 長胸神経や胸筋神経を後神経束と誤認、内側上腕皮神経を後神経束と混同する。
  • 臨床応用: 肩関節前下方脱臼や松葉杖圧迫では後神経束由来の腋窩神経・橈骨神経が同時に障害され、三角筋麻痺+下垂手を呈することがある。
解説画像
鍼灸 第26回(2018) 問題24|腕神経叢の後神経束から分枝するのはどれか。 解説図
鍼灸 第26回(2018) 問題24|腕神経叢の後神経束から分枝するのはどれか。
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