
この図の解説
左上腕骨を前面・後面・上腕骨頭(上から)・下端(下から)の4方向で示した図。前面では近位の上腕骨頭・解剖頸・大結節・小結節と、その間を走る結節間溝、遠位の上腕骨滑車・小頭・内側/外側上顆を確認する。後面には外科頸・橈骨神経溝・肘頭窩・尺骨神経溝が示され、上端図では大結節に棘上筋・棘下筋・小円筋の付着部が並ぶ点に注目する。
学習の要点
- 近位端は内側の球状の『上腕骨頭』と外側の『大結節』『小結節』が対をなし、両結節の間の縦の溝が結節間溝(上腕二頭筋長頭腱が通る)。小結節の下に小結節稜、大結節の下に大結節稜が続く。
- 解剖頸は骨頭のすぐ下の狭いくびれ、外科頸は結節の下方でくびれる骨幹への移行部。骨折の好発は外科頸で、後面図で外科頸のすぐ内側を腋窩神経が走ることが臨床上の注意点。
- 後面を斜めに走る橈骨神経溝には橈骨神経が伴走し、上腕骨骨幹部骨折で橈骨神経麻痺(下垂手)を生じやすい。内側上顆の後面にある尺骨神経溝は尺骨神経の通り道で肘部管症候群に関与する。
- 遠位端の関節面は内側が滑車状の『上腕骨滑車』(尺骨と関節)、外側が球状の『上腕骨小頭』(橈骨頭と関節)。前面の滑車上方に鈎突窩、小頭上方に橈骨窩、後面に肘頭窩の3つの窩がある。
- 上端図(上から見た大結節)では前上方から棘上筋・棘下筋・小円筋の付着部が順に並び、回旋筋腱板(ローテーターカフ)の停止部位を覚える手がかりになる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
近位端の両結節の間の縦の溝の名称と、通るものは?
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答え: 結節間溝で、上腕二頭筋長頭腱が通る。
遠位端の内側・外側の関節面の名称と相手骨は?
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答え: 内側が上腕骨滑車(尺骨と関節)、外側が上腕骨小頭(橈骨頭と関節)。
上端図で大結節に付着する回旋筋腱板の3筋は?
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答え: 前上方から棘上筋・棘下筋・小円筋。
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。