学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ J. 脊髄神経 / Q0646

理由で解く 解剖学

Q0646 神経系

出典:あマ指 第15回(2007) 問題30
問題
脊髄神経について誤っている組合せはどれか。
選択肢
1 頸神経 ― 7 対
2 胸神経 ― 12 対
3 腰神経 ― 5 対
4 仙骨神経 ― 5 対
解答
正解1(頸神経 ― 7 対)
解説
✓ 1. 誤り
頸神経 ― 7 対
頸神経は7対ではなく「8対」である。頸椎は7個だが、第1頸神経は後頭骨と第1頸椎の間から出て、第7頸椎と第1胸椎の間からは第8頸神経が出るため、頸椎の数(7個)より頸神経の数(8対)が1対多くなる。これは脊椎と脊髄神経の番号が一致しない唯一の例外で、発生学的に脊髄が頭方優位で分節を形成することに由来する。頸髄以下は「同じ番号の脊椎の下縁から出る」という規則に従って番号付けされる。
✗ 2.
胸神経 ― 12 対
✗ 正しい。 胸神経は12対で正しい。胸椎12個と一致し、各胸神経は同じ番号の胸椎の下縁から出る。T1-T11の前枝は肋間神経、T12の前枝は肋下神経(腰神経叢に合流)となる。
✗ 3.
腰神経 ― 5 対
✗ 正しい。 腰神経は5対で正しい。腰椎5個と一致し、L1-L4の前枝はT12とともに腰神経叢を構成する。L4-L5は腰仙骨神経幹を形成して仙骨神経叢に合流する。
✗ 4.
仙骨神経 ― 5 対
✗ 正しい。 仙骨神経は5対で正しい。仙椎5個が癒合して仙骨となるが、神経は前仙骨孔および後仙骨孔から分節的に出る。S2-S4は副交感神経(骨盤内臓神経)と陰部神経を分枝する重要領域である。
ポイント
  • 脊髄神経は全31対で、頸8+胸12+腰5+仙骨5+尾骨1。頸神経のみ椎骨数(7)と一対ずれる。
  • 覚え方のコツ: 「8・12・5・5・1=31対」と数をセットで覚える。頸神経8対の由来(C1が後頭骨と環椎の間)から理解する。
  • 関連知識: 頸神経は同じ番号の椎骨の上から出る(C1-C7)が、C8は第7頸椎と第1胸椎の間から出る。T1以下は同じ番号の椎骨の下から出る。
  • よくある間違い: 頸神経を7対と覚える/尾骨神経を0対または2対と誤る。
  • 臨床応用: 神経根障害の部位診断では、頸椎のヘルニアがどのレベルで起きたかで障害される神経根が変わる(例: C5/6椎間板ヘルニアはC6神経根を圧迫)。
比較表
区分 対数 椎骨数との関係
頸神経(C1-C8) 8対 頸椎7個より1対多い(C1は後頭骨と環椎の間から出る)
胸神経(T1-T12) 12対 胸椎12個と一致(同椎骨の下から出る)
腰神経(L1-L5) 5対 腰椎5個と一致
仙骨神経(S1-S5) 5対 仙椎5個(癒合)と一致、前・後仙骨孔から出る
尾骨神経(Co) 1対 尾骨神経叢を形成
合計 31対
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題30|脊髄神経について誤っている組合せはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題30|脊髄神経について誤っている組合せはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手