学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ A. 神経系の構成 / Q0492

理由で解く 解剖学

Q0492 神経系

出典:あマ指 第15回(2007) 問題31
問題
灰白質でできているのはどれか。
選択肢
1 内包
2 視床
3 大脳脚
4 脳梁
解答
正解2(視床)
解説
✗ 1. 誤り
内包
内包は尾状核・視床と被殻・淡蒼球の間を通る白質線維束で、錐体路をはじめ多数の上行・下行伝導路が通過する。神経線維の集まりであり灰白質ではないため、本問の答えではない。
✓ 2. 正しい
視床
視床は間脳の大部分を占める卵円形の神経核の集団で、神経細胞体が多数集まってできた灰白質である。嗅覚を除くすべての感覚(体性感覚・視覚・聴覚など)の大脳皮質への中継核として機能し、内側毛帯・外側毛帯・脊髄視床路など多くの感覚性線維を受け、視床皮質路として皮質へ送る。神経核=灰白質という定義に合致するため、本問の答えとなる。視床下部も灰白質だが選択肢にはない。
✗ 3. 誤り
大脳脚
大脳脚は中脳の腹側部にある縦走線維束で、錐体路をはじめ下行性伝導路が通る白質である。線維束=白質のため、本問の答えではない。
✗ 4. 誤り
脳梁
脳梁は左右の大脳半球皮質を連絡する最大の交連線維束で、多量の有髄線維が正中を横断する典型的な白質である。本問の答えではない。
ポイント
  • 灰白質=神経細胞体の集まり、白質=神経線維(軸索・ミエリン)の集まり。視床は神経核=灰白質、内包・大脳脚・脳梁は線維束=白質。
  • 覚え方のコツ: 「核・皮質=灰白」「束・索・脚・梁=白質」。名前に「核・質」がつけば灰白、「束・索・梁・包・脚」がつけば白質とざっくり区別。
  • 関連知識: 大脳皮質・小脳皮質・基底核・視床・視床下部・脳神経核・脊髄灰白質はすべて灰白質。内包・脳梁・脳弓・視放線・錐体路・後索路は白質。
  • よくある間違い: 視床を白質と誤る/脳梁(交連線維)を灰白質と思い込む/錐体路の経路すべてを灰白質と誤認。
  • 臨床応用: 視床痛(視床症候群)は視床出血・梗塞後に対側身体の慢性的な灼熱感・異常感覚を生じる。視床は感覚中継核のため、障害は多様な感覚症状をきたす。
比較表
部位 灰白質/白質 備考
視床 灰白質 感覚の中継核
内包 白質 錐体路など通過
大脳脚 白質 中脳腹側の線維束
脳梁 白質 最大の交連線維
大脳皮質 灰白質 表層6層構造
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題31|灰白質でできているのはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題31|灰白質でできているのはどれか。
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