
この図の解説
図の左に描かれた神経細胞から伸びる線維の広がりに注目したい。中枢神経の断面を見ると、細胞体が集まって灰色がかって見える灰白質と、神経線維が集まって白く見える白質とがはっきり分かれている。灰白質は神経細胞の細胞体の多い場所であり、白質はそこから伸び出した突起(神経線維)が集まった場所である。この二つの位置関係が大脳と脊髄で逆になっている点が最重要である。右上の大脳断面では外側(表層)が灰白質、内側(深部)が白質。右下の脊髄断面ではその逆で、外側が白質、内側にH字形の灰白質がある。さらに図下段のように、広い白質の中に神経細胞がかたまって集まった部分を神経核(核)といい、視床や尾状核・被殻・淡蒼球はこの灰白質の塊にあたる。細胞内の「核」と名称が同じなので混同しないこと。
学習の要点
- 灰白質=神経細胞の細胞体の集まり/白質=神経線維(突起)の集まり。断面で灰色に見えるか白く見えるかが名の由来。
- 覚え方のコツ: 「大脳は外が灰、脊髄は外が白」と逆の関係でセットにして暗記する。大脳は皮質(表層)が灰白質、脊髄は表層が白質。
- 関連知識: 白質の中に埋もれた灰白質の塊を神経核(核)と呼ぶ。視床・尾状核・被殻・淡蒼球などが該当し、いずれも灰白質の塊である。
- よくある間違い: 「白質=細胞体」「灰白質=線維」と逆に覚える誤り。線維が白く見えるから白質、細胞体が灰色だから灰白質。
- 臨床応用: 脊髄の中心部(灰白質)の前角には運動細胞、後角には感覚細胞が並び、外周の白質を伝導路が上下に走る。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
広い白質の中に神経細胞がかたまりをなして集まった場所を( )という。
答えを見る
答え: 神経核(核)
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。