学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ J. 脊髄神経 / Q0631

理由で解く 解剖学

Q0631 神経系

出典:あマ指 第8回(2000) 問題36
問題
脊髄神経の数について誤っている組合せはどれか。
選択肢
1 頸神経 - 8 対
2 胸神経 - 12 対
3 腰神経 - 5 対
4 仙骨神経 - 4 対
解答
正解4(仙骨神経 - 4 対)
解説
✗ 1.
頸神経 - 8 対
✗ 正しい。 頸神経は8対で正しい。頸椎は7個だが、後頭骨と第1頸椎の間から出るものを第1頸神経と数えるため、第7頸椎と第1胸椎の間から第8頸神経が出ることになり、椎骨数(7個)と神経数(8対)が一致しない。胸椎以下では椎骨と神経の番号が一致する。
✗ 2.
胸神経 - 12 対
✗ 正しい。 胸神経は12対で正しい。胸椎12個と一致し、各神経は同じ番号の椎骨の下から出る。T1-T11は肋間神経として独立して走り、T12は腰神経叢に合流して肋下神経と呼ばれる。胸神経は神経叢を作らないのが特徴。
✗ 3.
腰神経 - 5 対
✗ 正しい。 腰神経は5対で正しい。腰椎5個と一致し、L1-L4が腰神経叢を構成(T12も加わる)し、L4-L5は腰仙骨神経幹として仙骨神経叢に合流する。L4は両神経叢にまたがる移行的な神経根である。
✓ 4. 誤り
仙骨神経 - 4 対
✓ 正しい(=誤った組合せ)。 仙骨神経は4対ではなく「5対」である。仙椎は5個が癒合して1個の仙骨を形成しているが、神経はそれぞれの仙椎から発出する5対が前仙骨孔および後仙骨孔から出る。これにL4-L5の腰仙骨神経幹を加えてL4-S3が仙骨神経叢を構成する。脊髄神経の総数は8(頸)+12(胸)+5(腰)+5(仙骨)+1(尾骨)=31対が原則。
ポイント
  • 脊髄神経は計31対で、頸8・胸12・腰5・仙骨5・尾骨1。仙骨神経は仙椎5個に対応して5対あり、4対ではない。
  • 覚え方のコツ: 「8-12-5-5-1で計31対」と数列で暗記。頸神経だけ椎骨数(7)+1=8と覚え、他は椎骨数と一致。
  • 関連知識: 脊髄神経は前根(運動)と後根(感覚)が椎間孔または前/後仙骨孔で合流して形成され、直後に前枝(神経叢・肋間神経)と後枝(背筋・背部皮膚)に分岐する。
  • よくある間違い: 「仙椎5個=仙骨1個」と覚えてしまうため仙骨神経も少ないと誤りやすい。仙椎が癒合して仙骨になっても神経対数は5対のまま。
  • 臨床応用: 脊髄神経根障害の責任髄節を特定する際、頸髄8対と頸椎7個のずれが診断に重要。例えば、椎間板ヘルニアでは頸椎C5-C6間からC6神経根、C6-C7間からC7神経根が圧迫される。
比較表
区分 椎骨数 神経対数 主な前枝の構成
頸神経 7(頸椎) 8対(C1-C8) C1-C4頸神経叢、C5-T1腕神経叢
胸神経 12 12対(T1-T12) T1-T11肋間神経、T12肋下神経
腰神経 5 5対(L1-L5) T12-L4腰神経叢、L4-L5腰仙骨神経幹
仙骨神経 5(癒合して仙骨1個) 5対(S1-S5) L4-S3仙骨神経叢、S2-S4陰部神経叢
尾骨神経 1(癒合して尾骨1個) 1対(Co) 尾骨神経叢
合計 31対
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題36|脊髄神経の数について誤っている組合せはどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題36|脊髄神経の数について誤っている組合せはどれか。
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