
この図の解説
図の左上に注目すると、第4頸神経前枝から出た黄色い細い神経が前斜角筋の前面を斜めに下り、胸郭上口から胸腔へ入っていく。これが横隔神経である。教科書では「C4を中心として発する横隔神経は、胸郭上口から胸腔を下行して横隔膜を支配する」と示され、C1〜C4前枝がつくる頸神経叢の枝にあたる。胸腔内では図右下まで長くたどれ、心膜の外側を通って横隔膜へ達し、下端で横隔神経の分枝に分かれている。上部の吹き出し「横隔神経は肺門の前を下行/迷走神経は肺門の後ろを下行」が両者の走行の違いを端的に示す。横隔膜は呼吸の主力筋であり、この一本が損なわれると同側の横隔膜が麻痺して呼吸に影響する。図中に横隔神経心膜枝も描かれ、心膜の知覚も担うことが読み取れる。
学習の要点
- 横隔神経は頸神経叢(C1〜C4前枝)の枝で、C4を中心に起こり横隔膜を運動支配する
- 覚え方のコツ: 「C3・4・5が横隔膜を生かす(keep the diaphragm alive)」でC4中心の高位を記憶する
- 関連知識: 前斜角筋の前面を下り、胸郭上口を通って胸腔へ入り、肺門の前を下行して横隔膜へ達する
- よくある間違い: 肺門の前が横隔神経、後ろが迷走神経。前後を取り違えやすいので図の吹き出しで固定する
- 臨床応用: 一側の横隔神経麻痺で同側横隔膜が挙上・麻痺し、呼吸機能が低下する
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
横隔神経は胸腔内で肺門の( )を下行し、迷走神経は肺門の後ろを下行する。空欄に入る語を答えよ。
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答え: 前
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。