顔面神経(VII)は運動性(表情筋)・感覚性(舌前2/3味覚)・副交感性(涙腺・鼻粘膜腺・顎下腺・舌下腺)の3系統を持つ混合神経である。副交感節前線維は橋下部の上唾液核を起始核とし、2つのルートに分かれる。①大錐体神経→翼突管神経→翼口蓋神経節→節後線維が涙腺・鼻腺・口蓋腺に分布する。②鼓索神経→舌神経と合流→顎下神経節→節後線維が顎下腺と舌下腺に分布する。つまり VII は頭頸部に「2対の副交感神経節(翼口蓋+顎下)」を持つ特殊な脳神経で、4対の副交感系脳神経(III・VII・IX・X)の中で最も多数の腺支配を担う。