学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ J. 脊髄神経 / Q0615

理由で解く 解剖学

Q0615 神経系

出典:あマ指 第26回(2018) 問題25
問題
皮膚領域と皮膚分節の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 鎖骨――――C2
2 上腕内側――Th1
3 臍―――――Th6
4 腸骨稜―――S2
解答
正解2(上腕内側――Th1)
解説
✗ 1. 誤り
鎖骨――――C2
鎖骨の皮膚分節はC3〜C4領域で、C2ではない。C2は後頭部〜項部を支配する。頸部前面の境界の目安として鎖骨はC4領域と覚える。
✓ 2. 正しい
上腕内側――Th1
上腕内側の皮膚分節はTh1(第1胸神経)である。上肢の皮膚分節は外側から橈側(母指側)にかけてC5〜C6(上腕外側〜前腕橈側)、C7(中指)、C8(尺側の手・前腕)、Th1(上腕内側)の順に並ぶ。Th1は正中神経・尺骨神経とともに腕神経叢の下神経幹を形成し、Pancoast腫瘍(肺尖部腫瘍)などで障害されると上腕内側の感覚障害やHorner症候群を合併しやすい。
✗ 3. 誤り
臍―――――Th6
臍はTh10の皮膚分節に属する。Th6は剣状突起付近、Th10が臍、L1が鼠径部といった体幹の「ランドマーク」で覚えるとよい。
✗ 4. 誤り
腸骨稜―――S2
腸骨稜の皮膚分節はL1付近であり、S2ではない。S2は殿部〜大腿後面・陰部周囲を支配する。
ポイント
  • 皮膚分節(デルマトーム)の主要ランドマーク:鎖骨C4、乳頭Th4、剣状突起Th6、臍Th10、鼠径部L1、上腕内側Th1。
  • 覚え方のコツ: 「乳頭4(よ)、臍10(とお)、鼠径1(いち)」とリズムで体幹のランドマークを暗記。上肢は橈側→尺側でC5→C8と数字が増え、内側に戻ってTh1。
  • 関連知識: デルマトームは脊髄神経後根の支配領域を示し、椎間板ヘルニアや帯状疱疹の病変レベルの同定に用いられる。
  • よくある間違い: 「臍=Th6」「鎖骨=C2」は頻出の誤答。体幹のランドマークは必ず暗記。
  • 臨床応用: 帯状疱疹は後根神経節に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化で起こり、デルマトームに沿った片側性の発疹・痛みで発症する。
比較表
ランドマーク デルマトーム
後頭部 C2
鎖骨 C3–C4
上腕外側 C5
母指・前腕橈側 C6
中指 C7
小指・前腕尺側 C8
上腕内側 Th1
乳頭線 Th4
剣状突起 Th6
Th10
鼠径部 L1
膝前面・下腿内側 L3–L4
母趾 L5
小趾・下腿外側 S1
殿部・会陰 S2–S5
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題25|皮膚領域と皮膚分節の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題25|皮膚領域と皮膚分節の組合せで正しいのはどれか。
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