学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ F. 大脳 / Q0533

理由で解く 解剖学

Q0533 神経系

出典:あマ指 第27回(2019) 問題24
問題
大脳で視覚野があるのはどれか。
選択肢
1 前頭葉
2 側頭葉
3 頭頂葉
4 後頭葉
解答
正解4(後頭葉)
解説
✗ 1. 誤り
前頭葉
前頭葉には一次運動野・運動前野・補足運動野・ブローカ運動性言語野・前頭前野などがあり、視覚野は存在しない。前頭葉は運動・判断・発話の葉である。
✗ 2. 誤り
側頭葉
側頭葉には一次聴覚野(横側頭回・41/42野)・ウェルニッケ感覚性言語野・嗅覚野・海馬(記憶)などが局在するが、視覚野はない。視覚情報の「物体認識経路(what経路)」の高次処理は下側頭葉で行われるが、一次視覚野は後頭葉である。
✗ 3. 誤り
頭頂葉
頭頂葉には一次体性感覚野(中心後回)・味覚野・頭頂連合野(空間認知)があるが、視覚一次中枢はない。頭頂連合野は視覚情報の「空間経路(where経路)」処理に関わる。
✓ 4. 正しい
後頭葉
一次視覚野は後頭葉内側面の鳥距溝(距状溝)の上下に広がる有線領(ブロードマン17野)で、網膜から視交叉・外側膝状体・視放線を経て到達する視覚情報の最終中継点である。灰白質の中層を白い線(Gennariの線)が走り、肉眼でも有線領と呼ばれるのが特徴。その周囲に二次視覚野(18・19野)が広がり、形・色・運動の解析や物体認識を担う。後大脳動脈がこの領域を栄養し、梗塞では同名半盲が起こる。
ポイント
  • 一次視覚野(有線領、17野)は後頭葉内側面の鳥距溝周囲に位置し、視覚情報の最終中継点。二次視覚野(18・19野)がその周囲に広がる。
  • 覚え方のコツ: 「視覚は後ろの内側に隠れている」=後頭葉の内側面、鳥距溝の上下。『後・内・鳥(距溝)』の3点で立体的に記憶。
  • 関連知識: 視覚経路は「網膜→視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→17野」の6段リレー。視交叉では鼻側網膜線維のみ交叉する半交叉が特徴。
  • よくある間違い: 視覚野を頭頂葉や側頭葉と誤る/外側面だけ見て「視覚野が見当たらない」と誤解する(実際は内側面)。脳の内側面の解剖図で位置を確認。
  • 臨床応用: 後大脳動脈梗塞では対側の同名半盲(黄斑回避あり)が生じる。両側障害で皮質盲となる。視覚野梗塞では瞳孔反射は保たれる点が重要な鑑別点。
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題24|大脳で視覚野があるのはどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題24|大脳で視覚野があるのはどれか。
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