学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ F. 大脳 / Q0530

理由で解く 解剖学

Q0530 神経系

出典:あマ指 第22回(2014) 問題30
問題
脳梁を構成する線維はどれか。
選択肢
1 弓状線維
2 交連線維
3 投射線維
4 連合線維
解答
正解2(交連線維)
解説
✗ 1. 誤り
弓状線維
弓状線維は同一半球内で隣接する大脳回を橋渡しする連合線維(短連合線維)である。脳溝の底をU字形にまたぐ短い線維で、脳梁とは別物。
✓ 2. 正しい
交連線維
脳梁は左右の大脳半球を結ぶ最大の「交連線維」束である。大脳縦裂の底を横走し、前から嘴部・膝部・幹部・膨大部に区分される。前頭葉線維は膝部、頭頂・側頭葉線維は幹部、後頭葉線維は膨大部を通って反対側の同部位皮質と連絡する。脳梁の発達はヒトで著明で、左右半球の広範な情報統合を可能にする。交連線維には脳梁のほか前交連・海馬交連があり、前交連は両側側頭葉下面、海馬交連は両海馬を連絡する。
✗ 3. 誤り
投射線維
投射線維は大脳皮質と下位中枢(視床・脳幹・脊髄)を上下方向に連絡する線維で、内包・放線冠・大脳脚が代表。脳梁は左右連絡なので投射線維には該当しない。
✗ 4. 誤り
連合線維
連合線維は同一半球内の皮質間を連絡する線維で、弓状線維(短)・上縦束・下縦束・鉤状束・帯状束(長)が代表。同側内の連絡であり、脳梁(左右連絡)とは別。
ポイント
  • 脳梁=最大の交連線維束。左右の大脳半球を結ぶ。前から嘴部・膝部・幹部・膨大部の4部に区分。
  • 覚え方のコツ: 「橋=はし=梁=交連」とこじつけて脳梁=交連を紐付け。内包は「中に包む」=内側の投射、連合線維は「同じ側で連合」と語呂で区別。
  • 関連知識: 他の交連線維=前交連(両側側頭葉下面)、海馬交連(両海馬)。脳梁と合わせて3つの交連線維をセットで覚える。
  • よくある間違い: 脳梁を投射線維・連合線維と誤るのが最多ミス。「左右を結ぶ=交連、上下を結ぶ=投射、同側を結ぶ=連合」と方向で機械的に判定する。
  • 臨床応用: 脳梁の先天欠損(脳梁欠損症)や外科的切断(難治てんかんに対する脳梁離断術)では、左右半球の情報統合が阻害され分離脳症候群が生じる。
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題30|脳梁を構成する線維はどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題30|脳梁を構成する線維はどれか。
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