学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ R. 頭頸部の脈管・末梢神経 / Q1094

理由で解く 解剖学

Q1094 運動器系

出典:あマ指 第22回(2014) 問題31
問題
三叉神経の枝はどれか。
選択肢
1 滑車上神経
2 小後頭神経
3 上喉頭神経
4 大耳介神経
解答
正解1(滑車上神経)
解説
✓ 1. 正しい
滑車上神経
滑車上神経は三叉神経第1枝(眼神経V1)の前頭神経から分かれる終枝の一つ。前頭切痕付近から皮下に出て、前額部の正中に近い皮膚と上眼瞼内側の感覚を支配する。同じ眼神経系の眼窩上神経(眼窩上孔を通る)とともに額の感覚を担う。なお「滑車神経(第IV脳神経)」は上斜筋を動かす別の脳神経で、名称は似るが機能も系統も異なる。
✗ 2. 誤り
小後頭神経
小後頭神経は頸神経叢(C2・C3)から起こる皮枝で、後頭部外側・耳介後上部の皮膚感覚を支配する。三叉神経ではなく頸神経叢由来である。
✗ 3. 誤り
上喉頭神経
上喉頭神経は迷走神経(第X脳神経)の枝で、内枝が声帯ひだより上の喉頭粘膜の感覚を、外枝が輪状甲状筋の運動を支配する。三叉神経ではない。
✗ 4. 誤り
大耳介神経
大耳介神経は頸神経叢(C2・C3)から起こる皮枝で、耳下腺部・耳介下部・耳介後面の皮膚感覚を支配する。頸神経叢由来で三叉神経ではない。
ポイント
  • 滑車上神経は三叉神経第1枝(眼神経V1)→前頭神経→滑車上神経の系統。前額正中部〜上眼瞼内側の感覚を支配。
  • 覚え方のコツ: 「滑車上神経=額の感覚、三叉V1枝」。同じ眼神経系に眼窩上神経(眼窩上孔通過)・鼻毛様体神経など。
  • 関連知識: 三叉神経の主な枝は「V1眼神経:滑車上・眼窩上・鼻毛様体/V2上顎神経:眼窩下・頬骨/V3下顎神経:オトガイ・頬・耳介側頭・舌・下歯槽」。
  • よくある間違い: 滑車上神経と滑車神経(第IV脳神経、運動性)を混同する/小後頭神経・大耳介神経を三叉神経系と誤認する。
  • 臨床応用: 三叉神経痛はV2領域に好発。眼窩上神経・滑車上神経ブロックは前額部疼痛の治療に用いる。
比較表
神経 起源 主な支配領域
滑車上神経 三叉神経V1→前頭神経 前額部正中〜上眼瞼内側
小後頭神経 頸神経叢(C2・C3) 後頭部外側・耳介後上部
上喉頭神経 迷走神経(X) 喉頭粘膜・輪状甲状筋
大耳介神経 頸神経叢(C2・C3) 耳下腺部・耳介下部
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題31|三叉神経の枝はどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題31|三叉神経の枝はどれか。
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