
この図の解説
この図は大脳を外側面・上面・内側面の3方向から示し、表面を刻む主要な溝と、それによって区切られる葉を色分けしている。まず外側面(左上)を見ると、斜め上前方から後下方へ深く走るのが外側溝で、その奥には島がかくれている。頭頂付近から前後を分けるように下りるのが中心溝で、これを境に前が前頭葉(橙)、後ろが頭頂葉(緑)となる。上面(右上)では正中を走る大脳縦裂が左右の大脳半球を隔て、その深部に脳梁がある。内側面(下)では後方の頭頂後頭溝が頭頂葉と後頭葉(淡黄)を分ける。凡例のとおり大脳は前頭葉・頭頂葉・側頭葉(桃)・後頭葉に分かれ、内側面で脳幹を取り巻く帯状回や海馬を含む領域が辺縁葉(青)である。溝がどの葉の境界かを対応づけて覚えるのがこの図の要である。
学習の要点
- 大脳の表面で特に深い外側溝・中心溝・頭頂後頭溝が葉の境界をつくり、大脳は前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉に区分される。
- 覚え方のコツ:「外・中・頭後(がい・ちゅう・とうご)の3溝で4葉」。中心溝=前頭葉と頭頂葉の境、外側溝=側頭葉の上縁、頭頂後頭溝=頭頂葉と後頭葉の境と一対一で結ぶ。
- 関連知識:面積は前頭葉が最も広く約40%、頭頂葉・側頭葉・後頭葉はそれぞれ約20%ずつ。外側溝の奥には島がかくれる。
- よくある間違い:大脳縦裂は左右の大脳半球を分ける正中の溝であり、葉の境界(4葉分け)を担う溝ではない。中心溝と混同しないこと。
- 臨床応用:中心溝のすぐ前の中心前回が運動野、すぐ後ろの中心後回が体性感覚野なので、中心溝の同定は皮質の機能局在を読む起点になる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。