学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ F. 大脳 / Q0515

理由で解く 解剖学

Q0515 神経系

出典:あマ指 第25回(2017) 問題24
問題
交連線維はどれか。
選択肢
1 脳 梁
2 脳 弓
3 内 包
4 視放線
解答
正解1(脳 梁)
解説
✓ 1. 正しい
脳 梁
脳梁は左右の大脳半球皮質を結ぶ最大の交連線維束で、前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉の広範な皮質領域を対称部位どうしで連絡する。有髄線維が正中を横断する典型的な交連構造で、膝・幹・膨大部に分けられる。本問の答えとなる。交連線維とは「左右半球の対称部位を結ぶ線維」の定義に該当するのは脳梁・前交連・後交連・海馬交連など。
✗ 2. 誤り
脳 弓
脳弓は海馬→乳頭体(視床下部)を結ぶ辺縁系の投射線維(連合線維類似の投射線維)で、左右を結ぶ交連ではない。パペッツ回路の一部として記憶に関わる。本問の答えではない。
✗ 3. 誤り
内 包
内包は大脳皮質と視床・脳幹・脊髄を結ぶ上行・下行の投射線維束で、錐体路や視床皮質路が通る。左右を結ぶ交連線維ではないため本問の答えではない。
✗ 4. 誤り
視放線
視放線は外側膝状体(視床)から一次視覚野(後頭葉鳥距溝周辺)へ投射する視覚性線維で、投射線維の一種である。左右半球を結ぶ交連線維ではなく、本問の答えではない。
ポイント
  • 大脳白質の線維は連合線維(同側皮質間)、交連線維(左右半球間)、投射線維(皮質と皮質下構造間)の3種に分類される。脳梁は交連線維の代表。
  • 覚え方のコツ: 「交連=左右、連合=同側、投射=上下」と方向で分類。脳梁・前交連・海馬交連=交連、内包・視放線・脳弓=投射、弓状束=連合。
  • 関連知識: 交連線維は他に前交連(側頭葉・嗅脳を連絡)、海馬交連、後交連(中脳周囲)。脳弓は海馬→乳頭体の投射線維で交連ではない。
  • よくある間違い: 脳弓を交連線維と誤る/内包や視放線を交連と誤認/前交連と脳梁の機能差を混同。
  • 臨床応用: 脳梁離断症候群は難治性てんかんに対する脳梁切断術後に生じ、左手で物を正しく名づけられない(失書・触覚失認)など、半球間情報転送の破綻症状を呈する。
比較表
線維の種類 定義 代表例
交連線維 左右半球を結ぶ 脳梁、前交連、海馬交連
連合線維 同側皮質間を結ぶ 弓状束、鉤状束
投射線維 皮質と皮質下を結ぶ 内包、視放線、脳弓、錐体路
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題24|交連線維はどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題24|交連線維はどれか。
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