学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ J. 脊髄神経 / Q0666

理由で解く 解剖学

Q0666 神経系

出典:あマ指 第25回(2017) 問題25
問題
腰神経叢の枝はどれか。
選択肢
1 陰部神経
2 閉鎖神経
3 上殿神経
4 後大腿皮神経
解答
正解2(閉鎖神経)
解説
✗ 1. 誤り
陰部神経
陰部神経(S2〜S4)は仙骨神経叢(狭義では陰部神経叢)から起始し、小坐骨孔を経て会陰部に至り、外尿道括約筋・外肛門括約筋・会陰皮膚・外陰部を支配する。腰神経叢ではなく仙骨神経叢の枝である。
✓ 2. 正しい
閉鎖神経
閉鎖神経(L2〜L4)は腰神経叢の主要枝で、大腰筋内側縁から出て骨盤側壁を下行し、閉鎖管を通って大腿内側に達する。大腿内転筋群(大・長・短内転筋、薄筋、閉鎖筋、恥骨筋の一部)の運動と大腿内側の皮膚感覚を支配する。
✗ 3. 誤り
上殿神経
上殿神経(L4〜S1)は仙骨神経叢から起始し、梨状筋上孔を通って中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋を支配する。腰神経叢ではなく仙骨神経叢の枝である。
✗ 4. 誤り
後大腿皮神経
後大腿皮神経(S1〜S3)は仙骨神経叢から起始し、梨状筋下孔を通って殿下部から大腿後面の皮膚を支配する純粋な感覚枝である。名称は「大腿皮」だが腰神経叢ではなく仙骨神経叢由来。
ポイント
  • 閉鎖神経(L2〜L4)は腰神経叢から出て閉鎖管を通過、大腿内転筋群と大腿内側の皮膚を支配する。
  • 覚え方のコツ: 腰神経叢7枝「腸骨下腹・腸骨鼠径・陰部大腿・外側大腿皮・大腿神経・閉鎖神経・副閉鎖神経」を暗記。殿・後面は仙骨神経叢。
  • 関連知識: 閉鎖神経の筋裂孔通過ではなく閉鎖管通過が特徴。内転筋群は「内転の要」として股関節安定化に重要。
  • よくある間違い: 後大腿皮神経や上殿神経を腰神経叢の枝と誤認。殿部・大腿後面に分布する神経は仙骨神経叢由来である。
  • 臨床応用: 閉鎖神経麻痺は骨盤内腫瘍・分娩時・閉鎖ヘルニアで起こり、大腿内転不能と内転筋部の痛みを呈する。分娩麻痺(obstetric palsy)として有名。
比較表
神経叢 主要枝(代表) 主な支配域
腰神経叢(T12〜L4) 腸骨下腹・腸骨鼠径・陰部大腿・外側大腿皮・大腿・閉鎖 下腹部、大腿前・内側
仙骨神経叢(L4〜S4) 上殿・下殿・後大腿皮・坐骨・陰部神経 殿部、大腿後面、下腿、足、会陰
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題25|腰神経叢の枝はどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題25|腰神経叢の枝はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手