学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ F. 大脳 / Q0516

理由で解く 解剖学

Q0516 神経系

出典:あマ指 第11回(2003) 問題33
問題
大脳基底核に属するのはどれか。
選択肢
1 オリーブ核
2 レンズ核
3 赤核
4 橋核
解答
正解2(レンズ核)
解説
✗ 1. 誤り
オリーブ核
オリーブ核は延髄前外側面のオリーブ隆起の内部にある灰白質で、赤核・小脳・脊髄と線維結合を持ち錐体外路性の運動に関与する。延髄の神経核であり大脳基底核ではない。
✓ 2. 正しい
レンズ核
大脳基底核は大脳半球の白質内にある灰白質の集まりで、尾状核・被殻・淡蒼球・(機能的には黒質・視床下核を含む)からなり、骨格筋の無意識的・協調的運動(錐体外路系)を司る。このうち被殻と淡蒼球は外側から見てレンズ様に見えることからレンズ核と総称される。尾状核とレンズ核(被殻)を合わせて線条体とも呼ぶ。レンズ核は大脳基底核の中核をなす灰白質で、視床の外側に位置し、内包を挟んで視床と隣接する。障害されると錐体外路症状(不随意運動、筋緊張異常)が出現する。
✗ 3. 誤り
赤核
赤核は中脳被蓋の灰白質で、神経細胞が鉄を含むため赤く見える。錐体外路系の一員として大脳基底核と連携はするが、解剖学的には中脳の核であり、大脳基底核には含まれない。
✗ 4. 誤り
橋核
橋核は橋底部に散在する多数の小さな灰白質で、大脳皮質から下行する皮質橋路の線維を受け、中小脳脚を経て対側の小脳半球へ情報を伝える中継核である。橋の核であり大脳基底核ではない。
ポイント
  • 大脳基底核は尾状核・被殻・淡蒼球(広義には黒質・視床下核を含む)からなり、被殻+淡蒼球=レンズ核である。
  • 覚え方のコツ: 「尾・被・淡」が大脳基底核の3主役。被+淡=レンズ核、尾+被=線条体とペア記憶すると関係性が整理できる。
  • 関連知識: 機能的に大脳基底核と協調する中脳黒質・視床下核は、解剖学的には中脳・間脳に属する。オリーブ核は延髄、赤核は中脳、橋核は橋、歯状核は小脳と、他の錐体外路関連核の所在を整理する。
  • よくある間違い: 「赤核=大脳基底核」と誤認する/「黒質を基底核に入れるか」で揺れる。国試では解剖学的所在(尾状核・被殻・淡蒼球)を優先して判断する。
  • 臨床応用: 大脳基底核障害→パーキンソン病(淡蒼球・黒質系)、ハンチントン舞踏病(線条体)、ヘミバリズム(視床下核)、アテトーゼなどの錐体外路症状を呈する。
比較表
神経核 所在 機能的系統
尾状核・被殻・淡蒼球(レンズ核) 大脳半球白質内 大脳基底核(錐体外路)
黒質 中脳被蓋 錐体外路(基底核と連携)
赤核 中脳被蓋 錐体外路
橋核 橋底部 皮質→小脳中継
オリーブ核 延髄 錐体外路(小脳と連絡)
歯状核 小脳髄質 小脳出力核
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題33|大脳基底核に属するのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題33|大脳基底核に属するのはどれか。
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