学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ E. 間脳 / Q0514

理由で解く 解剖学

Q0514 神経系

出典:あマ指 第12回(2004) 問題34
問題
間脳にみられないのはどれか。
選択肢
1 視 床
2 視 蓋
3 視床下部
4 内側膝状体
解答
正解2(視 蓋)
解説
✗ 1.
視 床
✗ 正しい。 視床は間脳の主要構成要素で、第3脳室の側壁をなす卵円形の灰白質の塊である。全身の皮膚感覚・深部感覚・小脳・大脳基底核からの求心性線維がすべていったんここに集められ、新しいニューロンに乗り換えて大脳皮質の各中枢へ送られる感覚の中継点である。間脳に含まれる。
✓ 2. 誤り
視 蓋
視蓋(中脳蓋)は中脳の背側部を指し、四丘体(上丘・下丘)を含む部位である。上丘は視覚の反射運動(動く目標を追う眼球運動など)、下丘は聴覚の反射・中継を担う。視蓋は中脳の構造であり、間脳の一部ではない。間脳は視床・視床下部・視床上部(松果体)・視床後部(内外側膝状体)から構成され、視蓋はその前方下方に位置する中脳に属する。名称に「視」が入るため間脳と混同されやすいが、解剖学的区分は明確に中脳である。
✗ 3.
視床下部
✗ 正しい。 視床下部は視床の下方にあって第3脳室の側壁・底部をつくり、底部から漏斗を通じて下垂体がぶら下がる。自律神経系の最高中枢・体温調節・摂食・内分泌調節など恒常性維持の統合中枢であり、間脳の構成要素である。
✗ 4.
内側膝状体
✗ 正しい。 内側膝状体は視床の後方下面に突出する一対の小隆起で、視床後部の一部として聴覚の中継核(下丘からの聴覚情報を受けて大脳皮質聴覚野へ伝える)を成す。外側膝状体(視覚中継)とともに間脳に含まれる。
ポイント
  • 間脳は視床・視床下部・視床上部(松果体)・視床後部(内外側膝状体)の4構成からなり、視蓋(四丘体)は中脳に属する。
  • 覚え方のコツ: 「視の4兄弟=視床・視下・視上・視後」と覚え、視蓋は「中脳背面」と別住所として区別。蓋=屋根=中脳の屋根(四丘体)とイメージ化。
  • 関連知識: 視床後部には内側膝状体(聴覚中継)と外側膝状体(視覚中継)が含まれる。視床上部には松果体(メラトニン分泌・概日リズム)と手綱核がある。
  • よくある間違い: 名前に「視」がつくため視蓋を間脳と誤認する。視覚関連なのは共通するが、視蓋=中脳、外側膝状体=間脳(視床後部)の違いを押さえる。
  • 臨床応用: 視床出血・視床梗塞で対側の感覚障害+視床痛、視床下部障害で尿崩症・体温調節異常、松果体腫瘍で四丘体圧迫→Parinaud症候群(上方注視麻痺)を呈する。
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題34|間脳にみられないのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題34|間脳にみられないのはどれか。
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