学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ C. 脳幹 / Q0502

理由で解く 解剖学

Q0502 神経系

出典:あマ指 第28回(2020) 問題24
問題
中枢神経でオリーブがあるのはどれか。
選択肢
1 中 脳
2
3 延 髄
4 小 脳
解答
正解3(延 髄)
解説
✗ 1. 誤り
中 脳
中脳は脳幹の最上部で、腹側に左右の大脳脚、背側に四丘体(上丘・下丘)を持つ。動眼神経核・滑車神経核・赤核・黒質などが存在するが、オリーブの名をもつ構造は存在しないため、本問の答えではない。
✗ 2. 誤り
橋は脳幹中部にあり、腹側には大脳皮質から小脳へ中継される橋核と橋底部の横走線維、背側には三叉・外転・顔面・前庭蝸牛神経核などが存在する。オリーブは橋には存在しないため、本問の答えではない。
✓ 3. 正しい
延 髄
延髄は脳幹の最下部で、腹側正中には錐体(錐体路の隆起)が走り、その外側に楕円形の膨らみとして下オリーブ核(オリーブ)が並ぶ。オリーブ核は複雑な鋸歯状構造を示し、錐体外路系の中継核として脊髄・赤核・小脳などから入力を受け、全側の小脳皮質へ登上線維として投射する。運動学習と協調運動に関与する。体表から触れない脳内深部構造だが、「オリーブ」の名をもつ特徴的な延髄構造であり、本問の答えとなる。
✗ 4. 誤り
小 脳
小脳は第4脳室の背側にあり、虫部・半球からなる皮質下構造で、歯状核・栓状核・球状核・室頂核の4核を持つ。オリーブ核は小脳ではなく延髄に存在するため、本問の答えではない。ただし下オリーブ核は全側の小脳皮質へ登上線維として投射し、小脳機能と密接に連絡する。
ポイント
  • オリーブ(下オリーブ核)は延髄腹側の錐体の外側に位置する楕円形の隆起で、錐体外路系の中継核として小脳と連絡する。
  • 覚え方のコツ: 「延髄腹側=錐体と(下)オリーブ」。延髄の腹からピラミッドとオリーブが並んで顔を出す地図のイメージ。
  • 関連知識: 延髄には錐体・オリーブ・舌下神経核・孤束核・疑核・舌咽迷走神経核・オリーブ核などがあり、呼吸・循環中枢も存在。中脳には四丘体、橋には橋核。
  • よくある間違い: オリーブを中脳や橋と混同/錐体とオリーブの位置関係を間違える/小脳にオリーブがあると誤認。
  • 臨床応用: 延髄外側症候群(ワレンベルグ症候群)は後下小脳動脈の梗塞で延髄外側が障害され、対側の温痛覚障害、同側の顔面温痛覚障害、嚥下障害、ホルネル症候群、失調などを呈する。下オリーブ核肥大は関連構造の病変で生じる。
比較表
脳幹部位 代表的構造 主な機能
中脳 大脳脚・四丘体・赤核・黒質 眼球運動・姿勢反射
橋核・橋底部横走線維・三叉神経核 皮質小脳中継・脳神経
延髄 錐体・オリーブ・舌下神経核 生命維持・運動協調
解説画像
あマ指 第28回(2020) 問題24|中枢神経でオリーブがあるのはどれか。 解説図
あマ指 第28回(2020) 問題24|中枢神経でオリーブがあるのはどれか。
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