学習トップ理由で解く 解剖学第5章 ▸ A. 腎臓 / Q0375

理由で解く 解剖学

Q0375 泌尿器系

出典:あマ指 第28回(2020) 問題23
問題
腎臓内で腎盤(腎盂)と直接つながっているのはどれか。
選択肢
1 腎乳頭
2 腎錐体
3 腎 杯
4 腎 柱
解答
正解3(腎 杯)
解説
✗ 1. 誤り
腎乳頭
腎乳頭は髄質の腎錐体の先端部で、腎杯に直接突出する構造である。腎盂に直接つながっているわけではなく、腎乳頭→腎杯(小腎杯→大腎杯)→腎盂の順に尿が流れる。したがって腎乳頭は腎盂の「1段上流」に位置する。
✗ 2. 誤り
腎錐体
腎錐体は髄質を構成する円錐状の構造で、腎臓1個あたり8〜12個存在する。腎錐体そのものは腎実質の一部であって腎盂に「直接」はつながらない。腎錐体先端の腎乳頭が腎杯に開口し、その尿が腎盂に達する。
✓ 3. 正しい
腎 杯
本選択肢が設問の正答である。腎杯は腎乳頭を受け止める杯状の袋で、腎乳頭1つを包む小腎杯(7〜14個程度)が集まって2〜3個の大腎杯となり、それらが合流して腎盂(腎盤)を形成する。つまり腎杯は腎盂と直接連続する最小の構造単位である。尿は「集合管→腎乳頭→小腎杯→大腎杯→腎盂→尿管」の順に流れる。腎杯・腎盂の内面は粘膜上皮である移行上皮(尿路上皮)で覆われ、尿管・膀胱へと連続する。
✗ 4. 誤り
腎 柱
腎柱は腎錐体と腎錐体の間に入り込んだ皮質(皮質迷路の延長)で、皮質由来の構造である。腎実質の一部であり腎盂には直接連絡しない。腎柱の中を葉間動脈・葉間静脈が走行することが臨床上重要である。
ポイント
  • 尿の流路:集合管→腎乳頭→小腎杯→大腎杯→腎盂→尿管→膀胱→尿道。腎盂と直接つながる腎内構造は「腎杯」。
  • 覚え方のコツ: 「集→乳→杯→盂→管→胱→道」を7段階で連続暗記。腎乳頭は「杯に盛られる」イメージ。
  • 関連知識: 腎錐体=髄質の円錐、腎乳頭=その先端、腎柱=皮質の髄質間突出部。構造の上下関係を立体図で整理すると混同しない。
  • よくある間違い: 腎盂と直接つながるのを腎乳頭と答える/腎柱を髄質由来と誤認/小腎杯と大腎杯を逆に覚える。
  • 臨床応用: 腎盂腎炎(尿路感染の腎盂まで波及した状態)では腎杯〜腎盂に炎症が起こり、CT・IVPで腎盂拡張や乳頭壊死が評価される。尿路結石は腎杯・腎盂・尿管に好発。
比較表
順序 構造 性質
1 集合管 実質(髄質内)
2 腎乳頭 腎錐体先端の突起
3 小腎杯 腎乳頭を包む杯
4 大腎杯 小腎杯が集合(2〜3個)
5 腎盂 大腎杯が合流、尿管へ
解説画像
あマ指 第28回(2020) 問題23|腎臓内で腎盤(腎盂)と直接つながっているのはどれか。 解説図
あマ指 第28回(2020) 問題23|腎臓内で腎盤(腎盂)と直接つながっているのはどれか。
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