学習トップ理由で解く 解剖学第7章 ▸ C. 甲状腺 / Q0465

理由で解く 解剖学

Q0465 内分泌系

出典:あマ指 第3回(1995) 問題28
問題
内分泌腺はどれか。
選択肢
1 乳腺
2 汗腺
3 甲状腺
4 子宮腺
解答
正解3(甲状腺)
解説
✗ 1. 誤り
乳腺
乳腺は分泌物(乳汁)を乳管を介して乳頭から体外へ放出する外分泌腺で、皮膚腺(アポクリン汗腺)の変形とみなされる。プロラクチンの標的器官であって内分泌腺ではない。
✗ 2. 誤り
汗腺
汗腺は皮膚の真皮内に存在し、導管を介して汗を体表へ放出する外分泌腺である。エクリン汗腺(体温調節)とアポクリン汗腺(腋窩・外陰部)に分けられる。
✓ 3. 正しい
甲状腺
甲状腺は単層立方上皮でできた濾胞の集まりからなり、濾胞腔にはサイログロブリンを主成分とするコロイドが貯蔵される。濾胞上皮細胞は甲状腺ホルモン(サイロキシンT4・トリヨードサイロニンT3)を血中に直接放出して全身の物質代謝を亢進させ、濾胞間の傍濾胞細胞(C細胞)はカルシトニンを分泌して血中Ca濃度を下げる。発生学的には甲状舌管という導管を介した外分泌腺として発生するが、この導管が消失し成人では純粋な内分泌腺となる。
✗ 4. 誤り
子宮腺
子宮腺は子宮内膜固有層にみられる管状腺で、月経周期に応じて発達し、子宮内腔に粘液や分泌物を放出する外分泌腺である。内分泌腺ではない。
ポイント
  • 甲状腺は導管をもたず、ホルモンを直接血中に放出する純粋な内分泌腺である。
  • 覚え方のコツ: 「『腺』のつく臓器でも、導管があれば外分泌、なければ内分泌」と単純化。乳腺・汗腺・子宮腺はすべて導管あり=外分泌。
  • 関連知識: 甲状腺の濾胞腔にはサイログロブリン(コロイド)が貯蔵され、ヨード化されてT4・T3として分泌される。傍濾胞細胞(C細胞)はカルシトニンを分泌。
  • よくある間違い: 「腺」という字につられて外分泌腺を内分泌腺と誤認する。逆に松果体・上皮小体など「腺」がつかない内分泌器官も多い。
  • 臨床応用: 甲状腺機能低下症(橋本病など)では全身倦怠感・徐脈・寒がり、亢進症(バセドウ病)では頻脈・発汗過多・体重減少をきたす。血中TSHと遊離T4で評価する。
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題28|内分泌腺はどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題28|内分泌腺はどれか。
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