
この図の解説
この図は、卵子と卵胞が生涯を通じてどう育つかを、左から「年齢」「性腺刺激ホルモン」「卵胞の発達」「卵子の成長段階」「染色体数とDNA量」の5列で並べた発育経過表である。まず縦の流れを追うと、卵胞は原始卵胞→二次卵胞→胞状卵胞→グラーフ卵胞(成熟卵胞)へと大きくなり、排卵後は黄体に変わる。教科書でも皮質の中で原始卵胞が胞状卵胞・成熟卵胞へ発育し、破れて排卵し、残った卵胞が黄体になると述べられており、図の縦軸はこの発育順序を示している。注目すべきは第2列のホルモンで、原始卵胞から二次卵胞までは「FSH非依存性」、胞状卵胞以降は「FSH依存性」、そして排卵の引き金が「LHサージ」であり、黄体形成には「LH」が働くという、下垂体前葉ホルモンによる支配の切り替わりを読み取ることが要点である。右2列を横に見れば、卵胞の各段階が細胞名(卵祖細胞・一次卵母細胞・二次卵母細胞・受精卵)と染色体量の変化に対応していることが分かる。
学習の要点
- 卵胞発育の順序は原始卵胞→(一次卵胞→)二次卵胞→胞状卵胞→グラーフ卵胞(成熟卵胞)で、排卵後に黄体、退縮して白体となる。
- 覚え方のコツ: ホルモン支配は「小さいうちはFSHいらず、育つ段階でFSH、飛び出す合図がLHサージ、後始末(黄体)がLH」。FSH=育てる、LH=出す・黄体化と対にする。
- 関連知識: 卵胞膜からは卵胞ホルモン(エストロゲン)が、排卵後の黄体からは黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。卵巣は思春期に活動を始め約28日周期で卵胞期・排卵期・黄体期をくり返す。
- よくある間違い: LHサージが「卵胞を育てる」と誤解しやすいが、卵胞を発育させるのはFSH、排卵を起こす引き金がLHサージである。
- 臨床応用: FSHとLHの分泌バランスの乱れは排卵障害につながり、不妊治療ではこれらゴナドトロピンの動きが評価の対象になる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
排卵後の卵胞は変化して( )となり、ここから黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 黄体
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。