
この図の解説
まず図の色分けに注目したい。子宮を上から下へたどると、青紫の子宮体部、水色の子宮峡部、緑と黄の子宮頚部という順に並ぶ。ざっくり言えば上部2/3が子宮体部、下部1/3が子宮頚部で、その境目のくびれが子宮峡部である。子宮体部の上縁で丸くふくらむ部分が子宮底で、その左右に卵管が開く。子宮頚部はさらに、膣壁より上の子宮頚膣上部(緑)と、膣内へ突出する子宮頚膣部=子宮膣部(黄)に分けられる。右下の断面図では、内部の空所である子宮腔が三角形をなし、峡部の上端にある解剖学的内子宮口、下端の組織学的内子宮口、細い子宮頚管、そして膣に開く外子宮口へと連なる通路が見てとれる。左上の小図は、子宮全体が前へ傾く「前傾」と、体部が頚部に対して前方へ折れ曲がる「前屈」を示す。
学習の要点
- 上から子宮底→子宮体部→子宮峡部→子宮頚部(膣上部・膣部)の順。上2/3が体部、下1/3が頚部で、峡部はその移行部のくびれ。
- 覚え方のコツ:「底・体・峡・頚」と上から4語で唱える。膣内に顔を出すのは最下端の子宮膣部だけ。
- 関連知識:子宮底の左右には卵管が開口し、子宮腔(三角形)は上で卵管、下で子宮頚管を経て外子宮口に開く。
- よくある間違い:「子宮底」は下端ではなく上端の丸い部分。膀胱側の底ではなく、卵管が付く頭側を指す。
- 臨床応用:子宮がんの約80%は子宮頚管と子宮膣部の境界に生じる子宮頚がんで、50歳前後に多い。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
子宮は全体として前方に傾く( )と、子宮体が子宮頚に対して前方へ屈曲する前屈の位置をとるのが一般的である。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 前傾
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。