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理由で解く 解剖学

Q0427 生殖器系

出典:あマ指 第4回(1996) 問題26
問題
排卵時に卵が放出される場所はどこか。
選択肢
1 腹腔
2 卵管腔
3 子宮腔
4 膣腔
解答
正解1(腹腔)
解説
✓ 1. 正しい
腹腔
成熟卵胞は卵巣の表面に盛り上がりをつくり、ついに破れて卵子は放線冠に包まれたまま卵巣表面から「腹腔」へ放出される。これが排卵である。放出直後の卵子は卵管の外にあり、すぐに卵管采の運動によって腹腔口から卵管内に取り込まれる。女性では卵管口を介して生殖器の内腔と腹膜腔が連絡している点が解剖学的に重要で、本肢「腹腔」が排卵時に卵が最初に存在する空間として正しい。
✗ 2. 誤り
卵管腔
卵子は腹腔に放出された後に、卵管采のひらひらした運動によって腹腔口を経て卵管腔に吸い込まれる。したがって排卵「時」(放出される瞬間)にいる空間は卵管腔ではなく腹腔である。卵管腔は受精の場として重要である。
✗ 3. 誤り
子宮腔
子宮腔は受精卵が胚盤胞の段階で着床する場である。排卵直後の卵子は卵管膨大部で受精し、その後3〜4日で桑実胚となって子宮腔に達する。排卵時点では卵子は子宮腔にはいないため、この記述は誤り。
✗ 4. 誤り
膣腔
膣は子宮に続く交接器であり産道を兼ねる管で、通常の生理下で卵子が膣腔に至ることはない。膣腔は精子が射精によって入る側であり、卵子の放出先ではないため誤り。
ポイント
  • 排卵とは卵巣表面の成熟卵胞が破れ、卵子が腹腔に放出される現象である。
  • 覚え方のコツ: 「卵は一度“腹腔にジャンプ”→卵管采がキャッチ→膨大部で受精→子宮へ運搬」と4段階のストーリーで記憶。
  • 関連知識: 卵子は腹腔→卵管腹腔口→卵管膨大部(受精)→峡部→子宮と移動。受精後3〜4日で桑実胚、5〜7日で胚盤胞となり着床。
  • よくある間違い: 排卵を「卵管腔へ直接放出される」と誤解/子宮腔で受精すると取り違える。
  • 臨床応用: 排卵の瞬間に卵管采がうまく機能しないと卵子が腹腔内に散逸する。受精卵が卵管外の腹膜腔で発育すると腹腔妊娠(子宮外妊娠の稀な型)となる。
比較表
時期 卵子の存在部位
排卵直前 卵巣皮質の成熟卵胞内
排卵時 腹腔(卵巣表面から放出)
排卵直後 卵管采→卵管腹腔口
受精時 卵管膨大部
着床時 子宮内膜(子宮体部)
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題26|排卵時に卵が放出される場所はどこか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題26|排卵時に卵が放出される場所はどこか。
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