学習トップ理由で解く 解剖学第7章 ▸ A. 下垂体 / Q0461

理由で解く 解剖学

Q0461 内分泌系

出典:あマ指 第4回(1996) 問題27
問題
内分泌腺に属さないのはどれか。
選択肢
1 下垂体
2 松果体
3 網様体
4 上皮小体
解答
正解3(網様体)
解説
✗ 1.
下垂体
✗ 正しい。 下垂体は蝶形骨トルコ鞍の下垂体窩に収まり、前葉から成長ホルモン・プロラクチン・ACTH・TSH・FSH・LH、後葉からバソプレッシン・オキシトシンが放出される中枢的内分泌器官である。
✗ 2.
松果体
✗ 正しい。 松果体は間脳の後上部に突出する小さな内分泌器官で、暗期に活性化してメラトニンを分泌し、概日リズム(サーカディアンリズム)と睡眠覚醒周期を調節する。
✓ 3. 誤り
網様体
網様体は脳幹(延髄・橋・中脳)の正中部に広がる神経細胞と神経線維の網目状ネットワークで、覚醒・呼吸・循環・筋緊張など生命維持に関わる中枢を含む。ホルモンを血中に放出する腺ではなく、内分泌腺ではない。名称に「体」がつくが、松果体・下垂体・上皮小体などの内分泌器官とは性質がまったく異なる神経組織である点が典型的なひっかけとなる。
✗ 4.
上皮小体
✗ 正しい。 上皮小体(副甲状腺)は甲状腺後面に米粒大で上下1対計4個あり、主細胞からパラソルモン(PTH)を分泌して血中Ca濃度を上げる内分泌腺である。カルシトニン(甲状腺C細胞)と拮抗的に働く。
ポイント
  • 網様体は脳幹にある神経網で、覚醒や生命維持の中枢であり内分泌腺ではない。
  • 覚え方のコツ: 「〜体」がついても、松果『体』・下垂『体』・上皮小『体』は内分泌、網様『体』は神経と区別して覚える。
  • 関連知識: 網様体賦活系(ARAS)は大脳皮質の覚醒レベルを制御する。脳幹の障害で昏睡・意識障害をきたすのはこの系が関与するためである。
  • よくある間違い: 名前の類似で網様体を内分泌器官と誤認する/網膜と混同する。網様体=脳幹の神経網、網膜=眼球の神経感覚層と別物。
  • 臨床応用: 脳幹出血・脳幹梗塞で網様体が障害されると意識障害・呼吸停止を起こす。下垂体腺腫は視交叉圧迫で両耳側半盲をきたす。
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題27|内分泌腺に属さないのはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題27|内分泌腺に属さないのはどれか。
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