学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ A. 男性生殖器 / Q0421

理由で解く 解剖学

Q0421 生殖器系

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題18
問題
男性生殖器について正しいのはどれか。
選択肢
1 ライディッヒ細胞は男性ホルモンを分泌する。
2 左右の精管が合流して射精管になる。
3 前立腺は膀胱の後面に位置する。
4 尿道球腺は骨盤隔膜内に位置する。
解答
正解1(ライディッヒ細胞は男性ホルモンを分泌する。)
解説
✓ 1. 正しい
ライディッヒ細胞は男性ホルモンを分泌する。
ライディッヒ細胞(間細胞)は精細管の間質に存在する内分泌細胞で、LHの刺激によってテストステロンを代表とする男性ホルモンを分泌する。産生されたテストステロンは精巣内の精子形成を局所的に支えるとともに、血流に乗って全身に作用し二次性徴・筋骨格発達・体毛・性欲などを制御する。男性の内分泌機能の中核となる細胞で、精巣の二重機能(精子産生+ホルモン分泌)を担う。
✗ 2. 誤り
左右の精管が合流して射精管になる。
左右の精管は合流して射精管にはならない。精管はそれぞれ同側の精嚢管と合流して左右別々の射精管を形成し、前立腺内を貫通して尿道前立腺部(精丘)に別々に開口する。射精管は常に左右1対で、1本にまとまることはない。
✗ 3. 誤り
前立腺は膀胱の後面に位置する。
前立腺は膀胱の後面ではなく直下(下方)に位置する。膀胱のすぐ下に先端を下にした栗の実形で置かれ、その中央を尿道が貫く。膀胱の後面にあるのは精嚢・精管膨大部・直腸膀胱窩で、前立腺とは異なる位置関係にある点を区別する。
✗ 4. 誤り
尿道球腺は骨盤隔膜内に位置する。
尿道球腺は骨盤隔膜ではなく尿生殖隔膜(会陰深部)の中に位置する。骨盤隔膜は肛門挙筋と尾骨筋からなる骨盤底上層の筋膜で、尿道球腺は含まない。尿生殖隔膜はその下方にあって尿道と尿道球腺を通す膜構造で、混同しやすい2つの構造を区別することが重要である。
ポイント
  • ライディッヒ細胞は精細管間質でテストステロンを分泌する。前立腺は膀胱直下、尿道球腺は尿生殖隔膜内、射精管は左右1対。
  • 覚え方のコツ: 「位置3点セット:前立腺=下/尿道球腺=尿生殖隔膜/射精管=前立腺内(左右別)」と3件まとめて暗記。
  • 関連知識: 骨盤底は上層(骨盤隔膜=肛門挙筋+尾骨筋)と下層(尿生殖隔膜)の2層構造。尿道球腺は下層の中に埋まる。
  • よくある間違い: 左右精管の合流を射精管と誤答/前立腺を膀胱後面と誤記/尿道球腺を骨盤隔膜内と誤解する。
  • 臨床応用: 前立腺肥大症では中央葉・側葉が尿道を圧迫し排尿障害を生じ、直腸診で弾性硬の左右対称腫大として触知する。尿生殖隔膜の損傷は尿道狭窄・尿失禁の原因となりうる。
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題18|男性生殖器について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題18|男性生殖器について正しいのはどれか。
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