
この図の解説
この図は陰茎を海綿体だけ取り出した状態(左)と、皮膚をかぶった外形(右)の2枚で対比している。まず左図に注目してほしい。上方に走る太い1対の柱が陰茎海綿体で、キャプションに「1対」とあるとおり左右2本ある。その下面に沿って細い1本の柱が寄り添い、これが尿道海綿体で「1本(無対)」である。この本数差が第一の見どころで、海綿体は合計3本(陰茎海綿体2+尿道海綿体1)と数える。次に根もとを見ると、1対の陰茎海綿体は左右に分かれて恥骨の恥骨下枝に付着し、この分かれた根を陰茎脚と呼ぶ。一方、尿道海綿体の後端は丸くふくらんで尿道球となる(右図でも下方に確認できる)。前端では尿道海綿体がさらに膨大して陰茎亀頭をつくり、その縁の高まりが亀頭冠、先端の開口が外尿道口である。右図の陰茎背・陰茎体・陰茎根という区分と合わせ、「どの海綿体がどの部分をつくるか」を対応づけて読むと理解が定着する。
学習の要点
- 陰茎の海綿体は3本=背側の陰茎海綿体(1対=2本)+腹側の尿道海綿体(無対=1本)で構成される。
- 覚え方のコツ: 「陰茎は対、尿道は単、合わせて3本」。尿道が通るのは無対の尿道海綿体だけ、と紐づけると混同しない。
- 関連知識: 尿道海綿体は前端が膨大して亀頭を、後端が膨大して尿道球をつくる。陰茎海綿体の根は左右に分かれて恥骨下枝に付く陰茎脚となる。
- よくある間違い: 「亀頭は陰茎海綿体の先端」は誤り。亀頭をつくるのは尿道海綿体の前端である。
- 臨床応用: 海綿体内部のスポンジ状の静脈洞(海綿体洞)が血液で満たされ還流が妨げられると膨大硬化して勃起が起こる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
尿道海綿体の前端が膨大してつくる構造を( )という。
答えを見る
答え: 亀頭(陰茎亀頭)
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。