
この図の解説
左上は精細管の断面で、内腔を裏打ちする精上皮を拡大して示す。右のはしごを下から上へたどると、精子形成の流れが一目で読み取れる。最下段の精祖細胞(2n)が体細胞分裂をくり返して数を増やし、その一部が精母細胞(一次精母細胞)へ分化する。精母細胞はDNAを複製して4nとなり、一次減数分裂で2個の精娘細胞(二次精母細胞、2n)になる。続く二次減数分裂で1個の精娘細胞から2個の精子細胞(n)が生じ、合計4個となる。精子細胞は核が凝縮し鞭毛を伸ばして精子へと変形する。図の縦位置がそのまま精上皮内の層に対応し、未熟な細胞ほど基底側(下)に、成熟した精子ほど内腔側(上)に並ぶ点を確認したい。
学習の要点
- 精子形成の順序は精祖細胞→精母細胞→精娘細胞→精子細胞→精子。基底側から内腔側へ向かって順に配列し、完成した精子は精上皮を離れる。
- 覚え方のコツ: 「祖・母・娘・子(そ・ぼ・むすめ・こ)」と唱えると細胞の順序を取り違えにくい。一次減数分裂で「母→娘」、二次減数分裂で「娘→子」と対応させる。
- 関連知識: 精祖細胞の増殖は体細胞分裂、精母細胞以降で減数分裂が起こる。減数分裂により精子の染色体数は23となり、体細胞(46)の半分になる。
- 覚え方のコツ: 1個の精母細胞(一次精母細胞)から精子細胞は4個できる。二段階の分裂で2×2=4と数える。
- よくある間違い: 精子に栄養を与えるセルトリ細胞と、男性ホルモンを分泌するライディッヒ細胞(間細胞)を混同しやすい。ホルモンを出すのは間質のライディッヒ細胞。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
1個の精母細胞(一次精母細胞)が一次・二次の減数分裂を完了すると、最終的に( )個の精子細胞が生じる。空欄に入る数字を答えよ。
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答え: 4
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。