学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ A. 男性生殖器 / Q0410

理由で解く 解剖学

Q0410 生殖器系

出典:あマ指 第10回(2002) 問題30
問題
精巣の精細管の外に存在する細胞はどれか。
選択肢
1 セルトリ細胞
2 精祖細胞
3 精子細胞
4 間細胞
解答
正解4(間細胞)
解説
✗ 1. 誤り
セルトリ細胞
セルトリ細胞は精細管の「内部」に存在する大型の支持細胞で、基底膜から内腔へ達する円錐状の形態をとる。精子形成細胞をその間に保持し栄養を与える。精細管の外ではない点が本問の引っかけ所である。
✗ 2. 誤り
精祖細胞
精祖細胞は精細管の基底膜に接して内部に存在する最も未熟な生殖細胞で、分裂を続けて自己複製しつつ精母細胞を生み出す。精細管の外ではなく、精上皮の最下層に位置する。
✗ 3. 誤り
精子細胞
精子細胞は精細管の内腔近くに位置する生殖細胞で、精母細胞の減数分裂を経て形成され、その後変態(精子形成の最終段階)を経て精子となる。精上皮の上層に配列し、精細管の外には存在しない。
✓ 4. 正しい
間細胞
間細胞(ライディッヒ細胞)は精細管と精細管の間の結合組織(間質)に大小の集団をつくって散在する内分泌細胞である。精細管の外側に位置する点が本問のポイントで、テストステロンをはじめとする男性ホルモンを分泌する。LHによる刺激で活性化され、精子形成を促進するとともに二次性徴発現をもたらす。
ポイント
  • 精細管の「外(間質)」に位置するのは間細胞(ライディッヒ細胞)のみで、テストステロンを分泌する。
  • 覚え方のコツ: 「“間”細胞は“間”質にある」と漢字でリンク。精細管の“内”は生殖細胞+セルトリ、“外”はライディッヒと二分する。
  • 関連知識: 精細管の壁は基底側から内腔側へ精祖→精母→精子細胞→精子と成熟が進む(セルトリ細胞が全層に及ぶ)。間細胞はLHで活性化されステロイドホルモン合成顆粒豊富。
  • よくある間違い: セルトリ細胞を精細管の外と誤答/間細胞を精細管の内と誤解/精祖細胞を間質の細胞と混同する。
  • 臨床応用: ライディッヒ細胞腫瘍は小児では性早熟、成人では女性化乳房の原因となる。HCG産生絨毛性腫瘍はLH様作用でライディッヒ細胞を刺激し、異所性アンドロゲン過剰を引き起こす。
比較表
局在 細胞 主な役割
精細管の内(精上皮) 精祖細胞 自己複製と精母細胞の供給
精細管の内(精上皮) 精母細胞 減数分裂
精細管の内(精上皮) 精子細胞 変態して精子となる
精細管の内(精上皮) セルトリ細胞 精子形成細胞の支持・栄養
精細管の外(間質) 間細胞(ライディッヒ細胞) テストステロン分泌
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題30|精巣の精細管の外に存在する細胞はどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題30|精巣の精細管の外に存在する細胞はどれか。
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