
この図の解説
この図は子宮とその付属器を後方から見て、子宮広間膜を左右に広げた状態を示す。中央のふくらみが子宮体で、下方に切り開かれた膣が続く。子宮の両側で前後の腹膜が合わさって垂れ下がるのが子宮広間膜で、その上縁を卵管が走る。図の右側では広間膜を切り開き、内部の卵巣が姿を現している。卵巣は内側を固有卵巣索で子宮壁につなぎ止められ、外側は卵巣提索でつり下げられる。この卵巣提索の中を卵巣動・静脈が通ることが図で確認できる。卵巣間膜は広間膜の背面から卵巣へ続き、卵巣の外側端には卵管の先端が房状に広がる卵管采が接する。図の左下には尿管が見え、広間膜の下方を通っている。索と間膜の位置関係を、卵巣を「内側=子宮側」「外側=骨盤壁側」でつなぐという視点で整理したい。
学習の要点
- 子宮広間膜は、子宮・卵管を上方からおおった前後の腹膜が合わさって垂れ下がったヒダで、その中に固有卵巣索と子宮円索を含む。
- 覚え方のコツ: 卵巣を吊る索は2本。内側の「固有卵巣索」は卵巣を子宮壁へ、外側の「卵巣提索」は卵巣を骨盤壁へつなぐ。血管(卵巣動・静脈)が通るのは提索のほう。
- 関連知識: 卵巣間膜は子宮広間膜の背面から卵巣へ続く。卵巣の外側には卵管采が接し、排卵された卵子を取り込んで卵管内へ導く。
- よくある間違い: 固有卵巣索(卵巣→子宮)と卵巣提索(卵巣→骨盤壁)を取り違えない。名前の似た子宮円索は、子宮上隅から鼠径管を通って大陰唇へ至る別物。
- 臨床応用: 卵巣提索は卵巣動・静脈の通り道であり、卵巣の手術ではこの脈管の処理が問題になる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
卵巣の内側を子宮壁につなぎ止めている索を( )という。
答えを見る
答え: 固有卵巣索
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。