学習トップ理由で解く 解剖学第5章 ▸ B. 尿路 / Q0399

理由で解く 解剖学

Q0399 泌尿器系

出典:あマ指 第20回(2012) 問題24
問題
横紋筋はどれか。
選択肢
1 幽門括約筋
2 オッディ括約筋
3 膀胱括約筋
4 外肛門括約筋
解答
正解4(外肛門括約筋)
解説
✗ 1. 誤り
幽門括約筋
幽門括約筋は胃幽門部の内輪走筋層が肥厚してできた平滑筋性の輪状筋で、自律神経支配の不随意筋である。胃内容物の十二指腸への流出を調節する。横紋筋ではないため誤り。
✗ 2. 誤り
オッディ括約筋
オッディ括約筋(肝膵膨大部括約筋)は十二指腸下行部の大十二指腸乳頭周囲にある平滑筋性の複合括約筋で、総胆管・膵管の開口部を取り囲み、胆汁・膵液の十二指腸への流出を調節する。平滑筋・不随意筋であり横紋筋ではない。
✗ 3. 誤り
膀胱括約筋
膀胱括約筋(内尿道括約筋)は膀胱の内尿道口を取り囲む平滑筋性の輪状筋で、交感神経(下腹神経)支配の不随意筋である。蓄尿時には緊張して尿の漏れを防ぎ、排尿時には副交感神経の働きで弛緩する。外尿道括約筋とは別の構造であり、横紋筋ではない。
✓ 4. 正しい
外肛門括約筋
本選択肢が設問の正答である。外肛門括約筋は肛門管の出口を取り囲む骨格筋(横紋筋)で、骨盤底の深横会陰筋群の一部として発達している。陰部神経(S2〜S4の下直腸枝)支配の随意筋であり、皮下部・浅部・深部の3部に分かれる。大脳からの命令で意識的に収縮でき、排便を自発的に抑制する役割を担う。一方、肛門管の内側には内肛門括約筋があり、これは直腸輪走筋が発達した平滑筋で、自律神経支配の不随意筋(常時緊張で持続的に肛門を閉じる)。外肛門括約筋と外尿道括約筋はともに「外=横紋筋=随意筋=陰部神経支配」で覚えるとよい。
ポイント
  • 人体の括約筋で横紋筋は「外尿道括約筋・外肛門括約筋」の2つ。内側の括約筋はすべて平滑筋(不随意)。
  • 覚え方のコツ: 「外=がい(外)=横紋筋=陰部神経=随意」の4点セット。内側(内尿道・内肛門・幽門・オッディ)はすべて平滑筋。
  • 関連知識: 外肛門括約筋は陰部神経の下直腸枝支配で、恥骨直腸筋(肛門挙筋の一部)と一緒に排便の制御を行う。肛門管と直腸の境(歯状線)を境に粘膜の性格・神経支配が変わる。
  • よくある間違い: 膀胱括約筋(内尿道括約筋)を横紋筋と誤る/オッディ括約筋や幽門括約筋を横紋筋と誤答。
  • 臨床応用: 肛門失禁は外肛門括約筋の損傷・神経障害(分娩裂傷・脊損・糖尿病性神経障害)で生じる。肛門内圧検査や筋電図で評価し、生活指導・外科手術・仙骨神経刺激療法で対処。
比較表
括約筋 筋種 神経支配 随意/不随意
幽門括約筋 平滑筋 迷走・交感神経 不随意
オッディ括約筋 平滑筋 迷走神経など 不随意
内尿道括約筋 平滑筋 下腹神経(交感) 不随意
外尿道括約筋 横紋筋 陰部神経(体性) 随意
内肛門括約筋 平滑筋 自律神経 不随意
外肛門括約筋 横紋筋 陰部神経(体性) 随意
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題24|横紋筋はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題24|横紋筋はどれか。
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