
この図の解説
図には「尿の流れ」と「血液の流れ」という2つの経路が並んで描かれている。まず尿の流れを右側の番号でたどると、①糸球体で血漿が濾過され、②ボウマン嚢に集まった原尿は、③近位尿細管→④ヘンレループ→⑤遠位尿細管→⑥集合管の順に進む。この管の並びが尿の通り道の骨格である。左下の吹き出しに「集合管はネフロンには含まれません!」とあるのが最大の要点で、腎臓の機能単位であるネフロンは腎小体(糸球体+ボウマン嚢)と尿細管までを指し、複数のネフロンが合流する集合管はネフロンの外に置かれる。一方、左側の血液の流れは弓状動脈→小葉間動脈→輸入細動脈→糸球体→輸出細動脈と進み、糸球体を出た後は⑥尿細管周囲毛細血管となって尿細管を取り囲み、小葉間静脈→弓状静脈へ還る。糸球体で1日約200リットルもつくられる原尿は、この尿細管と周囲毛細血管のやり取りで大半が再吸収され、最終的に尿として排泄されるのは2リットル以下である。
学習の要点
- ネフロン=腎小体(糸球体+ボウマン嚢)+尿細管。集合管は含まれない。
- 覚え方のコツ: 尿の道は「球→嚢→近→ヘ→遠→集」(糸球体→ボウマン嚢→近位→ヘンレ→遠位→集合管)。最後の「集」だけネフロンの外。
- 関連知識: 尿細管は近位尿細管・ヘンレループ・遠位尿細管の3部からなる。集合管での水の再吸収はバゾプレッシン(抗利尿ホルモン)が促進する。
- よくある間違い: 集合管をネフロンに含めてしまう誤り。集合管は複数ネフロンの共通の排出路であり構成要素ではない。
- 臨床応用: 原尿約200L/日に対し尿は2L以下で、99%以上が再吸収される。尿量の異常は尿細管・集合管の再吸収機能を反映する。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
ネフロンは腎小体と( )を合わせた、腎臓の機能的な基本構成単位である。
答えを見る
答え: 尿細管
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。