
この図の解説
肝臓の組織構造を、肝小葉のグリソン鞘(門脈域)から中心静脈へ向かう血流に沿って描いた模式図です。小葉間静脈(門脈枝)と小葉間動脈(固有肝動脈枝)の血液が類洞(洞様毛細血管)に合流して中心静脈へ流れる様子、肝細胞索の間のディッセ腔、類洞内壁のクッパー細胞、ディッセ腔のビタミンA貯蔵細胞(伊東細胞)に注目します。毛細胆管は逆向きに小葉間胆管へ流れます。
学習の要点
- 血流の向き: 門脈→小葉間静脈、固有肝動脈→小葉間動脈がともに類洞に注ぎ、類洞→中心静脈へ流れる(矢印の向きに注目)。胆汁は毛細胆管を逆向きに小葉間胆管へ。
- クッパー細胞は類洞(洞様毛細血管)の内壁に存在するマクロファージ。古い赤血球や異物の処理を担う。
- ビタミンA貯蔵細胞(伊東細胞/脂肪摂取細胞)はディッセ腔(類洞と肝細胞索の間の隙間)に存在し、脂肪やビタミンAを貯蔵する。図では黄色い顆粒で表現。
- 注意(吹き出し): クッパー細胞はクッパー星細胞とも呼ぶが、単に『星細胞』と言えばビタミンA貯蔵細胞を指す。『クッパー/クッペル』とあればマクロファージと判断する。
- コツ: 『クッパー=類洞内のマクロファージ』『伊東細胞=ディッセ腔でビタミンA貯蔵』と場所と働きをセットで覚える。両者の取り違えが頻出ミス。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
類洞(洞様毛細血管)の内壁にあるマクロファージは何細胞か。
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答え: クッパー細胞。
ディッセ腔にあって脂肪・ビタミンAを貯蔵するのは何細胞か。
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答え: ビタミンA貯蔵細胞(伊東細胞)。
血液と胆汁の流れの向きはどう違うか。
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答え: 血液は類洞→中心静脈、胆汁は毛細胆管→小葉間胆管で逆向き。
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。