学習トップ理由で解く 解剖学第4章 ▸ G. 大腸 / Q0312

理由で解く 解剖学

Q0312 消化器系

出典:あマ指 第6回(1998) 問題24
問題
直腸について正しい記述はどれか。
選択肢
1 S状結腸に続く。
2 腸間膜をもつ。
3 輪状ヒダがある。
4 結腸ヒモがある。
解答
正解1(S状結腸に続く。)
解説
✓ 1. 正しい
S状結腸に続く。
直腸は大腸の終わりの部で、S状結腸が仙骨の前面に達するところから始まる。仙骨の弯曲(仙骨曲)に沿って下行し、尾骨の前で後方にほぼ直角に屈曲(会陰曲)して肛門に開く。全長は約20cm。したがってS状結腸に続くという記述は正しい。
✗ 2. 誤り
腸間膜をもつ。
直腸は骨盤内で仙骨前面に密着し、上部前面のみ腹膜に覆われ下部は腹膜外に位置するため、腸間膜はもたず可動性が乏しい。腸間膜をもつ大腸は横行結腸とS状結腸のみである。
✗ 3. 誤り
輪状ヒダがある。
輪状ヒダ(ケルクリングヒダ)は小腸の十二指腸・空腸・回腸上部の粘膜に見られる横走ヒダで、大腸には存在しない。直腸には代わりに横走する直腸横ヒダ(ヒューストン弁)が3本ほどみられるが、これは輪状ヒダとは別の構造である。
✗ 4. 誤り
結腸ヒモがある。
結腸ヒモは盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸にみられる3本の縦走筋束で、直腸ではS状結腸との移行部で拡散し消失する。直腸の外縦筋は全周性に連続するため結腸ヒモは見られない。
ポイント
  • 直腸はS状結腸に続く約20cmの大腸終末部で、仙骨前面を下行し尾骨前で屈曲して肛門に開く。腸間膜・結腸ヒモ・輪状ヒダはいずれもない。
  • 覚え方のコツ: 「直腸には結腸の特徴(ヒモ・膨起・垂)がない」「小腸の特徴(輪状ヒダ・絨毛)もない」「腸間膜もない」=特徴を全て「持たない」と整理。
  • 関連知識: 直腸には仙骨曲・会陰曲の2つの生理的彎曲があり、直腸内部に横走する直腸横ヒダ(ヒューストン弁)が3本みられる。下部は直腸膨大部、末端3cmが肛門管。
  • よくある間違い: 直腸に腸間膜があると誤解する/直腸横ヒダと輪状ヒダを混同する/直腸に結腸ヒモが続くと思い込む。
  • 臨床応用: 直腸指診は前立腺・子宮・骨盤臓器の触診に有用。痔核は直腸下部〜肛門管の静脈叢うっ血で生じ、内痔核と外痔核は歯状線を境に区別される。
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題24|直腸について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題24|直腸について正しい記述はどれか。
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