
この図の解説
この図は胃を前面から見た全体像で、入口から出口までの区分と2つの弯曲を確認する。まず食道が入る入口が噴門で、その位置は第11胸椎(T11)の左側。噴門より上方に大きくふくれ、横隔膜に接するドーム状の部分が胃底。中央のいちばん広い部分が胃体で、十二指腸へ続く出口が幽門(第1腰椎L1の右側)。幽門の手前約3cmは幽門部(幽門前庭)と呼ばれ、図では出口側の幽門管と、その手前のふくらみである幽門洞に分けて示されている。胃はC字形に左へ弯曲し、外側の大きくふくらむ縁が大弯、内側の短い縁が小弯。小弯の途中で急に折れ曲がる切れ込みが角切痕で、胃体と幽門部の境の目印になる。噴門T11・幽門L1という高さの対比が図の中心テーマ。
学習の要点
- 胃は噴門(入口)→胃底→胃体→幽門部→幽門(出口)と続き、外側縁が大弯、内側縁が小弯である。
- 覚え方のコツ: 噴門は「T11・左」、幽門は「イチ(L1)・右」。入口は上で左、出口は下で右と対になる。
- 関連知識: 幽門部にのみ分布する幽門腺の開口部付近にはG細胞があり、ガストリンを分泌して胃液分泌を促す。胃底腺(胃体・胃底)とは分布域が異なる。
- よくある間違い: 大弯と小弯の取り違え。ふくらんで長い外側が大弯、短い内側が小弯。角切痕は小弯側にできる。
- 臨床応用: 噴門部の締まりが弱いと胃液が食道へ逆流し胸やけを起こす。幽門は輪走筋が発達して幽門括約筋をつくり、内容物の十二指腸への送り出しを調節する。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
噴門より上方にあり、天井がドーム状にふくらんで横隔膜に接する胃の部分を( )という。
答えを見る
答え: 胃底
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。