
この図の解説
図は顔面の側面を示し、3つの大唾液腺の位置を色付きで確認できる。耳の前下方で咬筋の外側に広がる三角形の大きな腺が耳下腺で、そこから前方へ伸びる耳下腺管が上顎の第2大臼歯に面する頬粘膜を貫き、口腔前庭に開く。下顎の内側、舌の下方に位置する小さめの2腺が顎下腺と舌下腺で、導管はいずれも舌下面の舌下小丘に開く。見分けの要点は「開口部位」と「腺の分類」で、耳下腺だけがサラサラの漿液を出す漿液腺、顎下腺・舌下腺は漿液と粘液が混じる混合腺である。図右の注記が示すとおり、唾液腺は交感神経・副交感神経の二重支配を受けるが、両者とも分泌を促進する点(拮抗支配ではない)が最大の注意点となる。
学習の要点
- 大唾液腺は耳下腺(漿液腺・口腔前庭に開口)、顎下腺・舌下腺(混合腺・舌下小丘に開口)の3つ。
- 覚え方のコツ: 耳下腺だけ「漿液・口腔前庭・舌咽神経(IX)」、残り2腺は「混合・舌下小丘・顔面神経(VII)」とペアで対比して覚える。
- 関連知識: 舌の味覚神経も前2/3が顔面神経、後1/3が舌咽神経で、唾液腺の副交感支配と同じ2神経が登場する。耳下腺は流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)で腫れる腺。
- よくある間違い: 交感神経は分泌を抑制すると思い込むミス。唾液腺では交感・副交感どちらも分泌促進で、拮抗支配ではない。
- 臨床応用: 耳下腺は顔面神経に貫かれるため、耳下腺腫瘍・手術では顔面神経麻痺のリスクが問題となる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
顎下腺と舌下腺の導管は、舌の下面にある乳頭状のふくらみである( )に開口する。
答えを見る
答え: 舌下小丘
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。