学習トップ理由で解く 解剖学第4章 ▸ B. 口腔(歯・舌・唾液腺) / Q0261

理由で解く 解剖学

Q0261 消化器系

出典:あマ指 第4回(1996) 問題23
問題
消化器について正しい記述はどれか。
選択肢
1 永久歯は28 本である。
2 胃の出口には幽門括約筋がある。
3 肝臓は門脈によって栄養される。
4 虫垂は小腸に属する。
解答
正解2(胃の出口には幽門括約筋がある。)
解説
✗ 1. 誤り
永久歯は28 本である。
永久歯は第3大臼歯(知歯・親知らず)を含めると32本が基本である。第3大臼歯が萌出せず欠如する個人も多いため結果的に28本になる場合もあるが、解剖学上の標準は32本とされる。
✓ 2. 正しい
胃の出口には幽門括約筋がある。
胃の出口(幽門)には、輪状筋(平滑筋)が厚く肥厚した幽門括約筋がある。この括約筋の収縮・弛緩により胃内容の十二指腸への排出が調節される。
✗ 3. 誤り
肝臓は門脈によって栄養される。
肝臓への血液供給は二重である。酸素に富む血液は固有肝動脈が供給し(栄養動脈)、門脈は腹部消化管・脾臓・膵臓から吸収した栄養素を運ぶ機能血管である。したがって「門脈のみで栄養される」という記述は不正確で、栄養動脈は固有肝動脈となる。
✗ 4. 誤り
虫垂は小腸に属する。
虫垂は盲腸の後内側から突き出た指状の突起で、解剖学的には大腸(盲腸の付属器)に分類される。小腸ではない。回腸末端は盲腸に連続するが、虫垂はその盲腸の壁から派生する構造である。
ポイント
  • 永久歯は32本、幽門には括約筋(弁ではない)、肝臓は固有肝動脈+門脈の二重血行、虫垂は大腸。
  • 覚え方のコツ: 「32本/括約筋/二重血行/虫垂=大腸」の4点セットで消化器の基本を即答できるようにする。
  • 関連知識: 肝臓の血液供給は固有肝動脈25%・門脈75%。門脈は消化管からの栄養素を運ぶ機能血管だが、酸素供給は主に肝動脈。
  • よくある間違い: 永久歯を28本と覚える/虫垂を小腸と混同する/肝臓を「門脈で栄養」と表現する。
  • 臨床応用: 肝硬変では肝動脈と門脈の両系統で血流障害が起こり、側副血行路(食道静脈瘤・腹壁静脈瘤・痔核)が発達する。
比較表
臓器 血液供給 備考
肝臓 固有肝動脈+門脈 栄養は肝動脈、機能血は門脈
腹腔動脈の枝(左・右胃動脈、胃大網動脈など) 幽門部は幽門括約筋
虫垂 回結腸動脈の虫垂動脈 盲腸(大腸)の付属器
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題23|消化器について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題23|消化器について正しい記述はどれか。
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