
この図の解説
この図は肺を左右で対比しながら、国試で問われる要点を色分けで整理している。まず上段の前面像で肺葉の数を見る。右肺は上葉・中葉・下葉の3葉、左肺は上葉・下葉の2葉で、「左二右三」と覚える。葉を分ける裂に注目すると、斜め下方に走る斜裂は左右両肺にあるが、水平に走る水平裂は右肺だけにあり、右肺の上葉と中葉を境する。左肺前縁のくぼみが心切痕で、心臓が左に片寄るためにできる左肺だけの特徴。上端の肺尖は鎖骨上方2〜3cmまで達する点も要注意。下段の内側面像では、心臓が押しつけてできた心圧痕が左右両肺に見られ、中央は左右の肺に挟まれた縦隔を示している。裂・切痕・圧痕を「両肺か片肺か」で対比するのがこの図の狙い。
学習の要点
- 右肺は上・中・下葉の3葉、左肺は上・下葉の2葉で、裂によって分けられる。
- 覚え方のコツ: 肺葉は「左二右三(ひだりに・みぎさん)」。裂と切痕・圧痕は「斜裂・心圧痕=両肺、水平裂・心切痕=右のみ/左のみ」と両肺か片肺かで対比。
- 関連知識: 肺の内側面中央には肺門があり、気管支・肺動脈・肺静脈・気管支動静脈・リンパ管・神経が出入りする。誤飲物が入りやすいのは太く短く垂直に近い右気管支。
- よくある間違い: 水平裂を両肺にあると誤る、心切痕と心圧痕を混同する。心切痕=左肺前縁のくぼみ、心圧痕=両肺内側面のくぼみ。
- 臨床応用: 肺尖は鎖骨上方2〜3cmまで達するため、鎖骨上窩付近の施術・触診では肺尖の位置を意識する。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
右肺には斜裂と( )の2つの裂があり、上・中・下の3葉に分けられる。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 水平裂
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。