学習トップ理由で解く 解剖学第2章 ▸ B. 心臓 / Q0104

理由で解く 解剖学

Q0104 循環器系

出典:あマ指 第34回(2026) 問題17
問題
心臓の弁で最も前方にあるのはどれか。
選択肢
1 右房室弁
2 左房室弁
3 肺動脈弁
4 大動脈弁
解答
正解3(肺動脈弁)
解説
✗ 1. 誤り
右房室弁
右房室弁は三尖弁で、右心房と右心室の間にある。4心臓弁を上から見下ろすと大動脈弁の右後方に位置し、最前方の肺動脈弁より後ろ側となる。聴診部位も胸骨下部と心臓の右寄り中央付近に設定される。
✗ 2. 誤り
左房室弁
左房室弁は僧帽弁で、4心臓弁のなかでは最も後方に位置する。左心房と左心室の間にあり、心臓の左後方に開く。胸郭表面では左第5肋間鎖骨中線(心尖部)が僧帽弁の聴診部位となるが、解剖学的な弁面はむしろ後方寄りにある。
✓ 3. 正しい
肺動脈弁
肺動脈弁は右心室から起こる肺動脈幹の基部にある半月弁で、4心臓弁のなかで最も前方(かつ左上方)に位置する。右心室が心臓の前面にあり、そこから出る肺動脈幹が左上に斜めに走るため、その根元の肺動脈弁が前面に押し出される形となる。大動脈弁・三尖弁・僧帽弁はいずれもその後方にあり、前後順では「肺動脈弁→大動脈弁→三尖弁→僧帽弁」と並ぶ。臨床では胸骨左縁第2肋間が肺動脈弁の聴診部位となる。
✗ 4. 誤り
大動脈弁
大動脈弁は左心室から起こる上行大動脈の基部にある半月弁で、4心臓弁のうち中央付近に位置し、肺動脈弁の右後方にある。最前方の弁ではない。聴診部位は胸骨右縁第2肋間である。
ポイント
  • 4弁の前後順は「肺動脈弁(最前)→大動脈弁→三尖弁→僧帽弁(最後)」。
  • 覚え方のコツ: 聴診部位の「肺動脈弁=胸骨左縁第2肋間」が最も左前胸部に出る、と胸壁のランドマークでおさえる。2024〜2026年度にかけて類題が繰り返し出題されている頻出論点。
  • 関連知識: 右心室は心臓前面を占め、左心室は左後方に位置する。したがって右心室→肺動脈が心臓前面を占め、左心室→大動脈は後方寄りとなり、弁の前後配置もこれに対応する。
  • よくある間違い: 「大動脈が主役=最前」と決めつける誤答が頻発する。前方にあるのは右心室を出る肺動脈弁であることを立体像で押さえる。
  • 臨床応用: 外傷や心臓手術で胸骨を開いたとき、まず目に入る弁構造は肺動脈幹と大動脈の基部である。肺動脈弁置換術は前面からアプローチしやすいのに対し、僧帽弁置換術は左心房経由で後方から操作する。
比較表
前後順 聴診部位
肺動脈弁 最前方(左上方) 胸骨左縁第2肋間
大動脈弁 2番目(右後方) 胸骨右縁第2肋間
三尖弁 3番目 胸骨下部(剣状突起横)
僧帽弁 最後方 心尖部(左第5肋間鎖骨中線)
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題17|心臓の弁で最も前方にあるのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題17|心臓の弁で最も前方にあるのはどれか。
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