学習トップ理由で解く 解剖学第3章 ▸ B. 咽頭・喉頭 / Q0222

理由で解く 解剖学

Q0222 呼吸器系

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題21
問題
喉頭の軟骨のうち対をなすのはどれか。
選択肢
1 喉頭蓋軟骨
2 甲状軟骨
3 披裂軟骨
4 輪状軟骨
解答
正解3(披裂軟骨)
解説
✗ 1. 誤り
喉頭蓋軟骨
喉頭蓋軟骨は甲状軟骨裏面に茎で付着する葉状の弾性軟骨で、正中に位置する単一の不対軟骨。嚥下時に喉頭口を閉鎖するが、左右一対では存在しない。
✗ 2. 誤り
甲状軟骨
甲状軟骨は左右2枚の板が前正中で合わさる盾状の不対軟骨。板そのものは左右対称に見えても、合わさって1個の軟骨を成すため対軟骨には分類されない。喉頭軟骨のうち最大で喉頭隆起を形成する。
✓ 3. 正しい
披裂軟骨
披裂軟骨は左右一対のピラミッド状の小軟骨で、輪状軟骨後上縁の左右に乗る。底面で輪状披裂関節をつくり、前方の声帯突起に声帯靱帯・声帯筋が、外側の筋突起に喉頭内筋が付着する。披裂軟骨の左右回旋・滑走運動が声帯の内転・外転を生み出し、発声時には左右の声帯が正中に接近し発声を可能にする。披裂軟骨は「声帯を自在に動かすハンドル」として機能する発声の要であり、喉頭軟骨のなかで対をなす代表的軟骨として国試頻出の知識である。
✗ 4. 誤り
輪状軟骨
輪状軟骨は甲状軟骨の下、気管の上に位置する指輪型の単一軟骨(不対軟骨)。前方が細く後方が高い板状となり、披裂軟骨を上に乗せ甲状軟骨と関節を作る。左右一対の構造ではない。
ポイント
  • 喉頭軟骨で対をなすのは披裂軟骨(選択肢中唯一)。小角軟骨・楔状軟骨も対だが頻出は披裂軟骨。
  • 覚え方のコツ: 「対=ハ・ショウ・ケツ(披裂・小角・楔状)」。単一=「甲・輪・蓋」と対比して語呂で覚える。
  • 関連知識: 披裂軟骨の前方突起=声帯突起(声帯靱帯・声帯筋付着)、外側突起=筋突起(後輪状披裂筋・外側輪状披裂筋付着)。
  • よくある間違い: 甲状軟骨を「左右の板があるから対」と誤答しやすい。板は正中で合わさり1個の軟骨を構成する。
  • 臨床応用: 披裂軟骨は挿管時に損傷・脱臼することがあり、挿管後の嗄声の原因となる。喉頭ファイバーで披裂軟骨の動きを観察する。
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題21|喉頭の軟骨のうち対をなすのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題21|喉頭の軟骨のうち対をなすのはどれか。
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