学習トップ理由で解く 解剖学第3章 ▸ B. 咽頭・喉頭 / Q0220

理由で解く 解剖学

Q0220 呼吸器系

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題24
問題
声帯筋が付着するのはどれか。
選択肢
1 気管軟骨
2 喉頭蓋軟骨
3 輪状軟骨
4 披裂軟骨
解答
正解4(披裂軟骨)
解説
✗ 1. 誤り
気管軟骨
気管軟骨は輪状軟骨より下に積み重なる約20個の馬蹄形硝子軟骨で、下気道の骨組みを担う。発声装置とは別系統であり、声帯筋や声帯靱帯の付着部にはなり得ない。
✗ 2. 誤り
喉頭蓋軟骨
喉頭蓋軟骨は嚥下時に喉頭口を閉鎖する葉状の弾性軟骨で、甲状軟骨の裏側に短い茎(喉頭蓋茎)で付着する。声帯筋の起始・停止部ではなく、機能的にも発声装置とは独立している。
✗ 3. 誤り
輪状軟骨
輪状軟骨は気管との境界を成す指輪型の不対軟骨で、披裂軟骨を上面に乗せ(輪状披裂関節)、甲状軟骨と輪状甲状関節で連結する喉頭の土台である。声帯筋は輪状軟骨には直接付かず、披裂軟骨を介して間接的に動きが伝わる関係にある。
✓ 4. 正しい
披裂軟骨
声帯筋は声帯靱帯に沿って走る喉頭内筋で、前方は甲状軟骨の内面(正中付近)から起こり、後方は披裂軟骨の声帯突起に停止する。すなわち「付着する軟骨」として披裂軟骨と甲状軟骨の両方が関与するが、本問の選択肢では披裂軟骨のみが与えられているため正答は披裂軟骨となる。披裂軟骨は輪状披裂関節での回旋運動により声帯突起を内外側に動かし、声帯の開閉・緊張を調節する発声の要の軟骨である。声帯筋の収縮は声帯靱帯の張力を微妙に変化させ音程調節に寄与し、反回神経(迷走神経枝)の支配を受ける。
ポイント
  • 声帯筋は甲状軟骨(前)と披裂軟骨の声帯突起(後)に付き、声帯靱帯と並走して音程調節に寄与する。
  • 覚え方のコツ: 「声帯は前甲状・後披裂」で両端をセット記憶。選択肢に披裂軟骨があれば優先して選ぶ。
  • 関連知識: 声帯筋は喉頭内筋の一つで反回神経支配。輪状甲状筋のみが上喉頭神経外枝支配で、声帯を緊張・伸展させる(音程を高くする)。
  • よくある間違い: 「輪状軟骨が声帯の土台」という知識に引きずられ輪状軟骨に付着と誤答する。付着部はあくまで披裂軟骨(声帯突起)と甲状軟骨。
  • 臨床応用: 披裂軟骨の脱臼・麻痺で声帯突起が動かず嗄声を来す。気管挿管操作で披裂軟骨が外れることがあり、持続する嗄声の鑑別に注意が必要。
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題24|声帯筋が付着するのはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題24|声帯筋が付着するのはどれか。
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