学習トップ理由で解く 解剖学第3章 ▸ A. 鼻腔・副鼻腔 / Q0207

理由で解く 解剖学

Q0207 呼吸器系

出典:あマ指 第11回(2003) 問題21
問題
弾性軟骨があるのはどれか。
選択肢
1 下鼻甲介
2 軟口蓋
3 気管支
4 喉頭蓋
解答
正解4(喉頭蓋)
解説
✗ 1. 誤り
下鼻甲介
下鼻甲介は独立した1対の顔面骨で、骨性の薄い骨板からなる。表面は鼻粘膜(多列線毛上皮)でおおわれるが、軟骨組織は含まず、もちろん弾性軟骨はない。
✗ 2. 誤り
軟口蓋
軟口蓋は口蓋の後方部分で、粘膜におおわれた骨格筋(口蓋帆張筋・口蓋帆挙筋など)と結合組織からなる。嚥下時の鼻咽腔閉鎖を担うが、軟骨は含まれない。
✗ 3. 誤り
気管支
気管・気管支の壁にある軟骨(気管軟骨・気管支軟骨)は、硝子軟骨である。気道の内腔を保持する役割を担うが、弾性軟骨ではない。気管軟骨は馬蹄形で後方に膜性壁を残す点も特徴である。
✓ 4. 正しい
喉頭蓋
喉頭蓋は甲状軟骨の裏側から舌のように後上方へ伸びる木の葉状の構造で、その骨組みとなる喉頭蓋軟骨は弾性軟骨でできている。弾性軟骨は弾性線維を豊富に含み、柔軟性と復元力に富む特徴があり、嚥下時に喉頭上口を塞ぎ、その後速やかに元の位置に戻る運動に適している。他の喉頭軟骨(甲状軟骨・輪状軟骨・披裂軟骨の大部分)は硝子軟骨であるのに対し、喉頭蓋軟骨のみが弾性軟骨であることは出題頻度が高く、併せて耳介軟骨・外耳道軟骨・耳管軟骨も弾性軟骨である点を関連付けて記憶するとよい。
ポイント
  • 喉頭蓋軟骨は弾性軟骨で、嚥下時に素早く喉頭上口を塞ぎ元に戻る運動に適する。
  • 覚え方のコツ: 「弾性軟骨は耳・鼻(耳介・外耳道・耳管・喉頭蓋)で動くもの」。硝子軟骨は気道を支える枠組み(気管・気管支・甲状・輪状)。
  • 関連知識: 線維軟骨は椎間円板・恥骨結合・関節半月など圧迫に強い部位、硝子軟骨は関節軟骨・肋軟骨・気管軟骨と最も広く分布。
  • よくある間違い: 喉頭軟骨を全て硝子軟骨と丸暗記して喉頭蓋軟骨の例外を見落とす、あるいは逆に全て弾性軟骨と誤認する。
  • 臨床応用: 喉頭蓋が肥大・腫脹する急性喉頭蓋炎(Haemophilus influenzae type b感染など)では気道閉塞をきたし、緊急気管挿管や気管切開が必要となる。
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題21|弾性軟骨があるのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題21|弾性軟骨があるのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手