
この図の解説
まず左上の体表図を見てほしい。脾臓は左側胸部、腋窩線より後ろで、第10肋骨を中心とした胸郭の下方に位置し、正常では胸郭に隠れて体表からは触れられない。右上の内景図では、脾臓は腹腔の左上部、胃の後方で横隔膜に接し、黄色の「腹膜内臓器」ラベルが付く。これに対し腎臓・膵臓・十二指腸・下大静脈・大動脈は青の「腹膜後臓器」で、この色分けが臓器の被覆様式の違いを示している。下段2図は脾臓そのものの外観で、横隔膜側の滑らかな凸面が肋骨面、内臓と接する凹面が臓側面である。臓側面には胃面・腎面・結腸面という接触面のくぼみと、脾動静脈・神経・リンパ管が出入りする脾門、そして胃脾間膜の切断面が描かれている。長径は約10cmの卵形をした最大のリンパ組織塊である。
学習の要点
- 脾臓は腹腔の左上部、胃の後方にあり横隔膜に接する腹膜内臓器で、長径約10cmの卵形をした最大のリンパ組織塊である。
- 覚え方のコツ: 体表投影は「左・第10肋骨・胸郭に隠れる」。正常なら触れないが、腫大すると肋骨弓下に触れるようになる。
- 関連知識: 腹膜の付け根がくぼんで脾門をつくり、そこから脾動脈・脾静脈・神経・リンパ管が出入りする。臓側面には胃面・腎面・結腸面がある。
- よくある間違い: 隣接する膵臓・腎臓・十二指腸は腹膜後臓器だが、脾臓は腹膜内臓器。図の色分け(黄=腹膜内、青=腹膜後)で区別する。
- 臨床応用: 内部に多量の血液を貯留するため、左季肋部への強打で破裂すると腹腔内出血を起こしやすい。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
脾臓の表面で腹膜の付け根がくぼみ、脾動静脈・神経・リンパ管が出入りする部位を( )という。
答えを見る
答え: 脾門
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。