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理由で解く 解剖学

Q0022 人体の構成

出典:あマ指 第7回(1999) 問題16
問題
成熟過程で核を失う細胞はどれか。
選択肢
1 神経細胞
2 卵細胞
3 赤血球
4 リンパ球
解答
正解3(赤血球)
解説
✗ 1. 誤り
神経細胞
神経細胞は成熟後も核を保持する有核細胞で、高度に分化して分裂能はほぼ失われるが脱核は起こらない。
✗ 2. 誤り
卵細胞
卵細胞は成熟卵子となる過程で減数分裂を行うが核は保持される。受精により精子の核と融合して接合子(受精卵)の核が形成される。
✓ 3. 正しい
赤血球
赤血球は骨髄で赤芽球から分化する過程で脱核し、成熟後は無核の円盤状細胞となる。直径7µmの両凹円盤形で、内部は酸素運搬を担うヘモグロビンで満たされる。核を捨てることで柔軟性を増し、自身の直径より細い毛細血管も通過できる。血液1µl中に約500万個(女性450万個)含まれ、寿命は約120日。皮膚の角化細胞(表皮角層)や水晶体の繊維も成熟過程で脱核するが、選択肢中ではこれが該当する。
✗ 4. 誤り
リンパ球
リンパ球は免疫を担う白血球の一種で、成熟後も核を持つ有核細胞である。むしろ核対細胞質比が大きい(核が細胞の大部分を占める)のが特徴。
ポイント
  • 赤血球は骨髄で脱核し、成熟後は無核・両凹円盤状の細胞となる。
  • 覚え方のコツ: 「無核は赤血球・血小板」「赤血球は脱核、血小板は巨核球のちぎれカケラ」で由来違いも一緒に。核を失う他の例は表皮角層・水晶体線維。
  • 関連知識: 赤血球は脱核後にDNAを持たないため分裂・タンパク合成ができず、約120日で寿命を迎え脾臓で処理される。鉄は肝・骨髄で再利用されるリサイクル系をつくる。
  • よくある間違い: リンパ球を無核と誤る(有核)/血小板を「脱核した細胞」と誤る(巨核球の細胞質断片であり、脱核プロセスではない)。
  • 臨床応用: 末梢血に有核赤血球(芽球)が出現する場合は異常(重症貧血・白血病・骨髄線維症など)を示唆する所見。
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題16|成熟過程で核を失う細胞はどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題16|成熟過程で核を失う細胞はどれか。
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