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理由で解く 解剖学

Q0023 人体の構成

出典:あマ指 第8回(2000) 問題16
問題
上肢と器官との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 重層扁平上皮 - 皮膚
2 移行上皮 - 尿管
3 多列線毛円柱上皮 - 小腸
4 単層円柱上皮 - 胃
解答
正解3(多列線毛円柱上皮 - 小腸)
解説
✗ 1.
重層扁平上皮 - 皮膚
✗ 正しい。 皮膚の表皮は重層扁平上皮で、機械的刺激から体を守る被蓋上皮として機能する。組合せは正しい。
✗ 2.
移行上皮 - 尿管
✗ 正しい。 尿管の内腔は移行上皮でおおわれ、尿量による内腔容積の変化に応じて層の厚さが変わる。組合せは正しい。
✓ 3. 誤り
多列線毛円柱上皮 - 小腸
小腸の粘膜上皮は吸収機能に特化した「単層円柱上皮」であり、多列線毛円柱上皮ではない。多列線毛円柱上皮は鼻腔・気管・気管支など上気道の上皮で、線毛により粘液や異物を咽頭方向へ運ぶ。小腸は吸収面積を広げるため腸絨毛と微絨毛を発達させており、線毛はない。この組合せが誤り。
✗ 4.
単層円柱上皮 - 胃
✗ 正しい。 胃の粘膜上皮は単層円柱上皮で、腸と同じ組織型に属する。表層の上皮細胞は粘液を分泌して胃粘膜を保護する。組合せは正しい。
ポイント
  • 小腸は単層円柱上皮で、多列線毛円柱上皮(気道)と混同しない。
  • 覚え方のコツ: 「線毛=気道、微絨毛=腸」で役割分担。気道は外から異物が入るから線毛で掃き出す、腸は吸収のため微絨毛で面積を稼ぐ、と機能と対応づける。
  • 関連知識: 小腸上皮には吸収細胞(円柱上皮細胞)・杯細胞(粘液分泌)・パネート細胞(抗菌)・腸内分泌細胞(ホルモン分泌)など多様な細胞が分化する。腸絨毛と微絨毛により吸収面積は約200m²と広大。
  • よくある間違い: 腸の表面積拡大装置(腸絨毛・微絨毛)と、気道の線毛を混同する/膀胱・尿管と血管の上皮型を混同する。
  • 臨床応用: 線毛機能不全症候群(原発性線毛運動不全症)では気道の粘液線毛輸送が障害され反復性気道感染・気管支拡張症を起こす。小腸上皮障害(セリアック病など)では吸収不良が生じる。
比較表
部位 上皮の種類 機能特化装置
皮膚 重層扁平上皮 角質層で保護
尿管・膀胱 移行上皮 層厚の変化
胃・小腸 単層円柱上皮 微絨毛(吸収)
鼻腔・気管 多列線毛円柱上皮 線毛(異物排出)
血管 単層扁平上皮 物質交換
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題16|上肢と器官との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題16|上肢と器官との組合せで誤っているのはどれか。
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