
この図の解説
図は子宮を上方から見おろし、その両側に翼のように広がる腹膜のヒダを描いている。中央のふくらみが子宮体、左右に伸びる細い管が卵管、その先端で房状にほつれるのが卵管采である。卵管と子宮の全体を上方からすっぽりおおった腹膜が、晴れ着の袖のように子宮の両側へ垂れ下がり、前後の腹膜が合わさって一枚の膜となる。これが子宮広間膜である。図の右下の断面模型を見ると、この膜が上から順に卵管をはさむ卵管間膜、卵巣がつく卵巣間膜、子宮に続く子宮間膜の三つの部分に分かれることがわかる。膜の中には固有卵巣索と子宮円索が走り、下縁の子宮間膜の付け根近くには尿管が通る点にも注目したい。
学習の要点
- 子宮広間膜は、子宮と卵管を上方からおおった腹膜が子宮の両側に垂れ下がり、前後の腹膜が合わさってできた腹膜ヒダである。
- 図では子宮広間膜が卵管間膜・卵巣間膜(卵巣が付着)・子宮間膜の三部に区分され、卵巣間膜は子宮広間膜の背面に続く。
- 覚え方のコツ: 「上から卵管・卵巣・子宮の順で三つの間膜」。晴れ着の袖のように子宮の両脇に垂れる腹膜、とイメージする。
- 関連知識: 膜の中には固有卵巣索と子宮円索が含まれる。子宮円索は子宮上隅から鼠径管を通り大陰唇の皮下へ至り、子宮を前方へ引いて前傾前屈位に固定する。
- よくある間違い: 子宮を骨盤壁につるすのは卵巣提索ではなく子宮広間膜側の構造。卵巣提索は卵巣を骨盤壁につなぐ別のヒダで、卵巣動・静脈を通す。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
子宮および卵管を上方よりおおった腹膜が子宮の両側に垂れ下がり、前後の腹膜が合わさってできる腹膜ヒダを( )という。
答えを見る
答え: 子宮広間膜
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。